「ワンオペ育児をしているけど、もっと効率よく行うコツを知りたい」「ワンオペ育児に挫折しないためのよい息抜き方法はないか」とお考えではありませんか? 今、育児を片親だけで行うワンオペ育児に注目が集まっています。仕事が忙しいなど何らかの理由があるとしても、ワンオペ育児をせざるを得ないのは、とても大変ですよね。本来なら子育てをひとりで行わざるを得ない社会を変えていくべきですが、今回はまず、少しでも負担を少なくするための方法をお伝えします。

そこで今回はワンオペ育児のコツについて詳しく解説しましょう。

  1. ワンオペ育児をしなければならないときの心構えは?
  2. ワンオペ育児を少しでも楽にするポイント
  3. ワンオペ育児に役立つ便利グッズ
  4. ワンオペ育児のママ・パパにおすすめの息抜き方法
  5. ワンオペ育児に関するよくある質問

この記事を読むことで、ワンオペ育児を少しでも効率よく行うポイントがよくわかります。まずは、記事を読んでみてください。

ワンオペ育児をする際の心構えは?

子どもをみるのはどうしてもわたしひとり…。そんなとき、まずはワンオペ育児をする際の心構えを確認しておきましょう。

完璧を目指さない

ワンオペ育児では、完璧を目指さないことが基本です。(そもそも育児に完璧はありません)特に、初めての育児ではどんなことも「しっかりやろう」としてしまいます。しかし、育児はやるべきことが膨大にあり、すべてをちゃんとこなすのはワンオペでなくても難しいものです。多少うまくできないことがあっても、気にしないようにしましょう。

ほかの家庭と比較しない

ほかの家庭と比較しないことも大切です。ワンオペ育児中は、何かとほかの家庭と比較してうらやましく感じたり、一喜一憂してしまうことがあるでしょう。しかし、ほかの家庭にも、それなりの問題があるものです。実情を知らないのに勝手に比較して一喜一憂するのは、無駄なのでやめましょう。ほかの家庭と比較するのをやめると、随分楽になります。「よそはよそ、うちはうち」と考えるようにしましょう。

自分の健康管理を怠らない

これ、ほんとに大事なんです。目の前にいる子どもが生活の中心になるのは仕方がないのですが、ママが倒れると生活そのものがどうしようもなくなります。
ワンオペ育児は体力勝負です。育児を一人で行うのですから、まずは、自分の体を第一に考え、健康管理を怠らないようにしましょう。子どもの世話を常に優先したい気持ちも分かりますが、親がダウンしては元も子もありません。忙しくても、なるべく栄養バランスのよいものをきちんと食べてください。帰ってきたパートナーに家庭の仕事を振りましょう。そして、時間が空いたら体を横にして好きなマンガを読んだり、眠るようにしましょう。栄養バランスの取れた食事と睡眠時間の確保が、ワンオペ育児を成功させるカギになります。

仕事をセーブすることも考える

仕事を持っている場合、家事と育児に加えて仕事もこなすことになり、さらにハードです。しかし、無理をして体を壊しては大変なので、ワンオペ育児中は男女関係なく仕事をセーブすることも考えてください。たとえば、上司に相談して時短勤務できないか検討してもらうのもいいでしょう。また、職場の人にワンオペ育児であることを伝えて、突発的な早退や休暇もあり得ることを理解してもらうことが大切です。

ワンオペ育児を行うときのポイント

ワンオペ育児を効率よく行うポイントを詳しくみていきましょう。

家事の時短&効率化をする

ワンオペ育児を効率よく行うには、家事の時短と効率化が必要不可欠です。あらゆる家事を見直して、無駄をなくしましょう。たとえば、キッチンに三角コーナーを設置するのをやめるのも一つの方法です。三角コーナーを掃除する必要がなくなり、シンクも汚れにくくなります。また、食洗器を導入すれば、食器類を洗う手間が省けて楽なだけでなくほかの家事や育児と同時進行が可能です。家事の中には、やらなくてもいいものや効率化できるものが想像以上にあります。毎日習慣でやっていた家事を曜日毎に替える等、全体を見直しても良いでしょう。とにかく無駄を省き、時短&効率化していきましょう。

家事に優先順位をつけて行う

毎日の家事に優先順位を付けて行うことも、ワンオペ育児のコツです。上記で提案したように、今日必ずやるべき家事・明日でも問題ない家事・いつでもよい家事に分けて考えてください。まずは、今日やるべき家事を優先して行うのです。余裕がないときは、そのほかの家事をほかの日に回しましょう。1日のうちに家事をすべてこなせなくても、1週間単位でできていれば生活はできます。

子どもの食事は作り置き

ワンオペ育児で最も頭を悩ませるのが子どもの食事です。子どもの食事は、作り置きを基本に考えましょう。特に、離乳食が必要になるころから、大変な手間と時間がかかるようになります。そこでおすすめなのが、週末などに1週間分を目安に数種類程度作り置きして冷凍しておくことです。特におかゆは一度に作って冷凍しておくと、とりあえず主食ができるので便利です。もちろん、手作りしなくても大丈夫です。心を込めて(炊飯器が)炊いたおかゆ(冷凍)にあわせて市販のベビーフードを活用することも検討してください。市販のベビーフードは、そのまま与えることを前提に、栄養バランスや子どもが食べやすい食感・味を考えて作られていますから、安心して使いましょう。

子どもが寝ている時間を有効につかう

ワンオペ育児中に親が自由になれるのは、子どもが寝ている時間です。子どもが寝ている時間を活用して、気になる家事を(ちょっと)行ったり息抜きをしましょう。ワンオペ育児でも、慣れてくれば、子どもが寝るタイミングや時間が分かってきます。限られた時間内で何をするか、よく考えて過ごしましょう。
万が一、パートナーが「毎日家にいるのに、家事ができてない」などと言ったら、昼間の数時間をビデオ撮影して見せてあげてもよいと思います。想像を絶する毎日を過ごしていることが可視化されてない故の誤解でしょう。

家事代行やベビーシッター、ドゥーラを利用する

状況に応じて、家事代行やベビーシッター、ドゥーラを利用することも考えましょう。パートナーや親族の手を借りることができないケースでは、家事代行やベビーシッターを利用することで随分楽になります。ワンオペ育児は、常に緊張しているものです。さらに、家事や仕事を並行して行うのですから、健康な人でも参ってしまって当然です。家事代行やベビーシッターはプロですから、頼りになりますし料理の作り置きを集中してつくってくれるサービスもあります。ワンオペ育児を無理なく続けていくためにも、プロの力を借りましょう

ワンオペ育児に役立つ便利グッズ

ワンオペ育児に役立つ便利グッズをご紹介しましょう。

スマートフォン

ワンオペ育児には、スマホが大変役立ちます。スマホがあれば、育児で分からないことを気軽に検索することができるほか、SNSなどでワンオペ育児仲間とやり取りできるなど、親の息抜きにもなります。
ただし、ネットに書かれていることはすべてが十分な裏付けがあって記事になっている情報ばかりではありません。あくまでも「息抜き」として、楽しむ程度にしておくことをお勧めします。もしもあなたがしっかりした情報を得たければ、URLの最後の方が「**.ac.jp」(大学や教育機関)「**.go.jp」(政府機関)になっているサイトを見ましょう。これらは信頼できます。

ベビーサークルやベビーラック

ベビーサークルを使用すると、子どもを束縛することなく、遊ばせながら家事などをすることができます。子どももベビーサークル内で自由に動き回って遊べるので、生き生きとすることでしょう。ベビーサークルの壁を越すことができない限り、安全な空間になります。ただし、ベビーサークルを設置するには、ある程度の広さが必要です。そのため、狭い部屋などでは、使用できないことがあるので注意してください。
また、ベビーラックに子どもを乗せておくと、子どもの様子を近くで見ながら家事などをすることができます。ベビーサークルが設置できないような狭い場所でも、簡単に設置できるのがメリットです。

ベビージム

ベビージムがあると、子どもが一人遊びすることができ、ワンオペ育児が楽になります。洗濯ものを干すなど短時間の家事で、子どもから目を離すことになる場合に活用するのがおすすめです。ベビージムには、たくさんのおもちゃや仕かけが備わっています。子どもは好奇心が盛んなので、ベビージムで遊ぶのに夢中になってくれることでしょう。しかも、遊び疲れて寝付きがよくなる効果もあるため、そのまま眠ってしまう可能性もあります。

バスチェア

ワンオペ育児のお風呂タイムで、強力なサポートとなるのが子ども用のバスチェアです。首が据わってハイハイができるようになったころから使えるので、大助かりでしょう。バスチェアを使えば、子どもが安定した姿勢で座ることができ、安全に入浴させることができます。たとえば、親が自分の体を洗ったりシャンプーしたりするときも安心です。

抱っこひも・おんぶ紐

抱っこひもやおんぶひもも、ワンオペ育児に役立ちます。抱っこひもやおんぶひもを使えば、赤ちゃんの世話をしながら両手が自由になるので家事が楽です。また、赤ちゃんも母親と密着できるので、安心できます。ワンオペ育児で忙しくても、親子のスキンシップを欠かしたくないといった場合にもおすすめです。なお、なお、当北極しろくま堂でも、数多くの抱っこひもやおんぶひもを取りそろえていますので、参考にしてください。

ワンオペ育児におすすめの息抜き方法

ワンオペ育児で疲れたときにおすすめの息抜き方法を、詳しくご紹介します。

ストレッチをしたりマッサージをしてもらう

ストレッチやマッサージは気持ちも身体もほぐれるのでお勧めです。ワンオペ育児では、ストレスがたまって体に余分な力が入りがちです。また、疲労も蓄積することでしょう。そこで、ストレッチやマッサージによって、凝った筋肉をほぐしたり全身の血行を促進したりするとよいのです。時間がなかなか取れない方は、肩をぐるぐると前後に数回ずつまわしてみてください。肩甲骨がほぐれるのと同時に、気持ちがスッキリすることでしょう。

赤ちゃんを連れていけるマッサージサロンもあるので、調べてみてくださいね。

好きな音楽を聴く

ワンオペ育児に疲れたら、好きな音楽を聴くと心が落ち着きます。今は、どこにいてもスマホがあれば音楽を聴くことができて便利です。なるべくゆったりした姿勢で聴くのがベストですが、ほんとうにそれをすることさえ難しい状況だと思います。多くの歌手が子守歌をカバーしているので、それで子どもを楽しませつつ癒されるのも手段のひとつです。

また最近はSpotifyなどでラジオも流れています。小説の音読やラジオドラマなどもあるので、家事をしながら聞き流すのも意識が切り替わっていいですよ。

あたたかい飲み物を飲む

温かい飲みものを飲むのも、おすすめの息抜き方法の一つです。体をじんわり温めてくれるので、ホッとすることができます。体が温まると、気持ちに余裕が生まれるのを感じることができるでしょう。なお、授乳中なら、ノンカフェイン・ノンアルコールの飲みものがベストです。体にやさしい素材でできた飲みものをゆっくり飲みながらほ〜っと息を吐いてみてください。

友人とおしゃべりをする

ワンオペ育児中に友人とおしゃべりすれば、とてもよい気分転換になります。気の置けない友人たちに話を聞いてもらうだけでも、気持ちが晴れやかになることでしょう。ワンオペ育児中は、ほかの人と話す機会が極端に減るので、ストレスがたまっているものです。特に、ワンオペ育児の経験者となら、いろいろな経験談を聞けて話が弾むはずことでしょう。なお、子どもを連れて外出するのが難しい場合は、自宅に友人を招待するのもおすすめします。

育児が落ち着いてからやりたいことを考える

育児が落ち着いてからやりたいことを、想像してみるのもいいでしょう。楽しい目標があると、キツく感じることがあっても乗り越えやすくなります。たとえば、一人でゆっくり買いものをする、友達とコンサートに行くなどです。もちろん、子どもと一緒に楽しむ姿を思い浮かべても構いません。
子どもが保育園や幼稚園にいくようになると、徐々に一人の時間ができて行けなかったところに行ったり、食べたいものを食べて楽しむことができます。やってみたいことを具体的に考えていると、気持ちが弾んでくるのを実感できるでしょう。

ワンオペ育児のコツにかんするよくある質問

最後にワンオペ育児のコツに関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.まじめな性格の人がワンオペ育児で注意するべきことは?
A.まじめな性格の人は、育児と家事の両立がうまくいかないと自分で自分を責めてしまう傾向があります。その悩みを一人で抱え込んだままだと、ストレスがたまって子どもにあたりたくなってしまう可能性もあるので、注意してください。周囲の人に話を聞いてもらい、気持ちを楽に持つことが大切です。気持ちを吐き出すだけなら、SNSにアカウントを作ってみるのも良いかもしれません(黒歴史に注意)。

Q.離乳食を作り置きするときのコツは?
A.フードプロセッサーを活用するのがおすすめです。野菜などの食材を簡単かつスピーディーにペースト状やみじん切りにすることができ、子どもが食べやすい状態に加工できます。
おかゆは大人が食べるごはんを炊くときに一緒に炊けますので、ネットでやり方を調べてみましょう。

Q.家事代行やベビーシッター、ドゥーラに依頼するのはぜいたくなのでは?
A.確かに、家事代行やベビーシッターを依頼するにはお金がかかります。しかし、必要なときにプロの力を借りるのは決してぜいたくなことではありません。家事代行やベビーシッターに依頼すれば、親が家事や育児から離れる時間を持てます。ぜいたくだと考えずに、状況に応じて活用しても良いのでは?

Q.ワンオペ育児の悩みを相談したいのですが?
A.自治体の育児相談窓口を利用するといいでしょう。育児の専門家が無料で相談に乗ってくれます。また、インターネットのワンオペ育児専用コミュニティーなどで相談することも可能です。

Q.家事をするときのおんぶひもや抱っこひもを選ぶポイントは?
A.家事をするときには、基本的におんぶをお勧めします。抱っこでは足元が見えづらいのと、通常作業をする時には若干前かがみになるので、高い位置でおぶえるものがベストです。低い位置でおんぶせざるを得ない場合は、腰痛やぎっくり腰に気を付けてください。また、以下を参考に選んでみてはいかがでしょうか。

  • サイズや形状が体に合っているか
  • デザインや色が好みか
  • 簡単に着脱できるか
  • 安全性が高いか
  • 品質のよい素材を使用しているか

なお、当北極しろくま堂のおんぶひもや抱っこひもは、多くの方から高品質で使いやすいとご好評をいただいていますので、ぜひご検討ください。

まとめ

今回は、ワンオペ育児のコツについて詳しく解説しました。ワンオペにならざるを得ない社会がおかしいと思いますが、社会を変えようと奮闘しながらも、とりあえずは目の前の子どもを育てていかないといけません。
ワンオペ育児では、完璧を目指さないことが基本です。「Nobody is a perfect」、完璧に見えるひともいるかもしれませんが、見えているだけかもしれませんよ。また、自分の健康管理をしっかり行うことも忘れないでください。

ワンオペ育児を効率よく行うには、家事の時短や効率化などが必要不可欠です。状況に応じて、家事代行やベビーシッターを利用するのもいいでしょう。また、おんぶひもや抱っこひもなどを含め、さまざまな育児グッズを活用すればワンオペ育児が楽になるので、いろいろと試してみてください。適度に息抜きしながら、マイペースにワンオペ育児を楽しみましょう。

*この記事は2019年12月3日に公開したものを、2021年9月28日に再編集して再公開しました。