北極しろくま堂メールマガジン

vol.221 新柄・Hishi/もも×オリーブ


新柄 Hishi・もも×オリーブ


北極しろくま堂のスリング、へこおびラインナップに新柄・新⾊が加わります。しじら織りでも平織りでもジャカードでもない、新たな挑戦です。

 

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今回初めて織り上げた⽣地はダイアモンド織りをベースにしたひし形柄。柄⼀つあたりは1 センチ⾓程度で⼩さめですので、遠くからだと柄は⽬⽴ちませんが、⽣地の⾊合いに奥⾏きを与えています。

 


打ち合わせ初回は5 ⽉半ば過ぎ。

「しじら織りよりは厚⼿の⽣地を作ってみたい」
「幾何学模様のような、⽇本の古典柄のような、単調な柄の繰り返しを織りで表現した⽣地を作ってみたい」

との思いから新柄作りは始まりました。

織物職⼈さんとカラーコーディネーターさんのご協⼒のもと、⽷の太さ、柄の⼤きさ、柄の種類、⾊合わせを検討してきました。

 

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柄の名前は“Hishi”。「菱形」からその名をつけました。

菱は古くより⽇本の池や沼・湖に⾃⽣していたアカバナ科の⽔草です。⽩い花を咲かせ、固い実ををつけます。

その実の形から“菱形”という形の呼び名が⽣まれたそうです。菱形は家紋のモチーフや織物の模様に使⽤されるほか、桃の節句の菱餅の形でもあります。菱餅の⾊である緑、⾚(桃⾊)、⽩の3 ⾊はそれぞれ、健康、魔除け、清浄を表しているそうです。今回の新⾊はまさにこの3 ⾊を使⽤して織られています。

また、菱は繁殖⼒が強く実が堅いことから、⼦孫繁栄と⻑寿の⼒があるとされています。

参考・写真出展
⽂様の原点・菱 http://chusan.info/kobore6/410hishi.htm


 

今回の⾊名は“もも×オリーブ”。果実の名前を組み合わせました。

織りと⾊の組み合わせを決めるにあたりアドバイスをくださった、カラーコーディネーターの塚本由紀江さんからコメントをいただいています。 

今回の⽣地のデザインテーマは、「織りで表現する⼩さな幾何学模様」でした。⽣地売り場にある先染め織物(※1)の柄というと、⼤抵はストライプかチェックになります。代表的な幾何学模様の1つとして、古くから親しまれている菱形を、⼩さな織柄として使うというアイデアには、古⾵な印象と同時に新鮮さが感じられました。

この⽣地のたて⽷には、くすみのあるピンクとグリーンを使⽤しています。⾊名でいうと、ピンクは桃⾊、退紅(あらぞめ/たいこう)、⼀⽄染(いっこんぞめ)、グリーンは⻩海松茶(きみるちゃ)、鶸茶(ひわちゃ)、⻘朽葉(あおくちば)などになるかと思います。どちらの⾊も⽇本の伝統⾊のイメージです。その経⽷の⾊と、家紋(菱形⽂)を彷彿とさせる織柄からは落ち着いた和の雰囲気が感じられますが、織り上がった⽣地は、⾊みのコントラストやよこ⽷の⽩によって和に寄りすぎず明るい印象となっています。

「機能⾯でもデザイン⾯でも使いやすく、そして、さりげない個性が光る⽣地を」というスタッフの皆さんの想いを、是⾮とも⼿に取って感じていただけたらと思います。

 

余談になりますが、今年の改元の報道や近年の著名なデザインで使われている⽇本の伝統⾊名について、簡単に紹介させていただこうと思います。

今年5⽉の改元に関する報道では、「⻩櫨染(こうろぜん)」と「鶸⾊(ひわいろ)」という⾊名が紹介されました。「⻩櫨染(こうろぜん)」は、嵯峨天皇が唐の制度に倣って定めた天皇の袍の⾊で、天皇以外は⾝につけることができない「絶対禁⾊」とされた深い⻩褐⾊です。
複雑な染⾊⼯程と植物染料の特性によって、⽇光では⾚褐⾊に、灯⽕では⾚くも⾒える⾊とされています。
同様に、絶対禁⾊である皇太⼦の礼服の⾊は「⻩丹(おうに/おうたん)」(オレンジ⾊)といいます。「⻩櫨染」より100 年ほど前に制定され、その鮮やかなオレンジは、1890年頃に「MIKADO(ミカド)」という英語の⾊名になっています。(「ミカド」は、その後「ミカド・オレンジ」「ミカド・ブラウン」と区別されています)
「鶸⾊」は、⼀般参賀で雅⼦様が着⽤されたドレスの⾊で、宮内庁が発表した⾊名です。動物に由来する⾊名としては古く、武⼠の狩⾐(かりぎぬ)の⾊として、鎌倉時代から使われるようになったといわれています。

少し遡りますが、2012 年に竣⼯された東京スカイツリーの⾊は、「藍⽩」(形:⽇本⼑の「そり」、寺社建築の「むくり」を採⽤)、2016 年に決定した東京オリンピックのエンブレムは「藍⾊」(形:江⼾時代に流⾏した「市松模様」がモチーフ)です。どちらも「ジャパンブルー」として知られる藍染めの⾊に由来します。

2018 年には、すぐれた⾞両のカラーデザインを顕彰する「オートカラーアウォード」において、トヨタ「JPN TAXI(ジャパンタクシー)」が特別賞を受賞していますが、その外板⾊は「コイアイ(深藍)」と名付けられました。「コイアイ」は、景観の⼀部となる乗り物の⾊を伝統⾊で表現し、「⾵景に溶け込み、⾵景を変える⾊」、訪⽇客に「⽇本らしさを伝える⾊」として開発されたそうです。

来年のオリンピック、パラリンピックの期間中は、テレビでも、東京の街を⾛る「コイアイ」のジャパンタクシーが⾒られるのではないかと思います。


※1 先染め織物:あらかじめ染⾊された⽷を使って織られた織物。反対に、先に⽣地を織った後に染⾊したものを後染め織物という。

 

菱の⽣地は、和のテイストとやわらかいパステル調の両⽅の要素をもつピンクとグリーンです。

コーディネートするならば、ライトグレーやホワイト、ライトブルー、ライトベージュ、または同系⾊の濃淡の⾊と組み合わせるときれいに決まります。これに限らず、明るめの⾊合いや⽣地より少し落ち着いた明るさの⾊もよく合います、柄物と合わせる場合は、⾊みか明るさのどちらかに共通性を持たせるようにすると、バランスが取りやすくなります。 

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今回の⽣地は今まで織ってきたものよりも厚⼿。251g/㎡です。コンパクトにはなりにくいですが、その分肩への⾷い込みが少なく、重たくなってきた⼦の抱っこ・おんぶでも快適です。 

へこおびは10 ⽉4 ⽇先⾏発売しています。

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へこおび Hishi もも×オリーブ
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薄⼿の⽣地を得意としていた北極しろくま堂の新たなチャレンジ”Hishi”。少し厚⼿の⽣地ですが、実際に使っていただくと荷重が分散されて気持ちよく抱っこやおんぶができます。

お⼦様の成⻑とともにより快適な抱っこひもをご検討中の⽅にぜひおすすめいたします。

 

厚手の生地が快適! キュット ミー!823&へこおび


キュット ミー!823
ヘリンボーン カマイユ

価格:13,200円(税込)
しじら織りの1.3倍の厚み。しっかりとした生地で、肩への食い込みが軽減されます。

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キュット ミー!823
ジャカード織り

祝い鯛/グレー × ブラック

価格:13,200円(税込)
しじら織りの1.6倍の厚み。個性的な柄で、在庫限りの限定品です。生地の快適さがベビーウェアラーに評判です!

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へこおび
ジャカード織り

renkon/エメラルドグリーン × 深緑

価格:8,800円(税込)
しじら織りの1.5倍の厚み。濃淡の違う緑色を表裏で合わせました。その日のコーディネートに合わせて使い分けてもいいですね。

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へこおび
ジャカード織り
suzume/kiiro×navy

価格:8,800円(税込)
しじら織りの1.5倍の厚み。発売当初から人気のすずめ柄。ネイビーと黄色はコーディネートしやすく重宝します。

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次号予告
北極しろくま堂 20周年を迎えます!!

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2019年12月、北極しろくま堂は創業20周年を迎えます。これまでご愛顧くださったみなさまへの感謝の気持ちとともに、ハタチを迎える北極しろくま堂のこれまでを年表で振り返ります。




【編集後記】

10月の台風や大雨で被害に遭われたみなさまにはこころよりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧を願っています。

一気に気温が下がり秋を感じられるようになりました。毎年思うのですが、最近は秋の期間が短くなったように感じられます。気がつくとあっという間に冬に突入で、薄手のコートの出番が本当に少ないです。

今月ご紹介したHishi/桃×オリーブ、北極しろくま堂スタッフ一押しの生地です。コンパクト、乾きやすい、夏に涼しいなど薄手の生地にはそのよさがありますが、厚手の生地はなんと言っても、身体が楽ちん!食い込みが少ないので、薄手の生地との体感の違いにびっくりします。抱っこやおんぶで体がつらい…という方に是非手にとっていただきたいです。

 

SHIROKUMA mail editor: MK②

EDITORS
Producer Masayo Sonoda
Creative Director Mai Katsumi
Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Copy Writer Mai Katsumi, Masahiko Hirano
Photographer Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration 823design Hatsumi Tonegawa
Web Designer Nobue Kawashima