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抱っこ紐で腰が痛くなる原因と解決法

抱っこ紐で腰が痛くなる原因と解決法

おんぶで腰が痛くなった原因と解決法に対し、抱っこでは? というご意見をいただきました。
抱っこで腰が痛い方のほうが多いですよね。腰痛のかたは腰ベルト付きの抱っこ紐または伸縮性のあるかぶるタイプの抱っこ紐を使っているのではありませんか? この記事を読めば理由と解決法がわかります。

おんぶの腰痛記事に合わせて、日本のアニメに絡めないかと考えて探しましたが、そもそも日本人が抱っこで出掛けるようになってからまだ35年くらいなので、あまりないですね。『おおかみこどもの雨と雪』でスリングが使われていたのでそのくらいかな。(トップ画像は2012年『おおかみこどもの雨と雪制作委員会』より)クレヨンしんちゃんにもありそうですね。

腰が痛くなるのは腰を反るから

今回は主に腰ベルトがある抱っこ紐について解説しますが、ストレッチ素材の被る抱っこ紐も同じです。
理由は明確です。腰に負担がかかっているということもありますが、それよりも腰を反っている要因のほうが腰痛を引き起こしているでしょう。下の図を見てください。イラストが下手なのはご勘弁ください。

腰ベルトがある抱っこ紐

抱っこ紐で腰痛が起こる原因
  1. 腰ベルトが斜めになっている
  2. 赤ちゃんが自分の体から離れる(このときに、肩のベルトを相応に締めれば赤ちゃんが寄り添います)
  3. 落下が怖いので腰を反る
  4. 腰を反ると腕(肘)を後方に引く
  5. 胸を張らないとバランスが保てない
  6. 脇が開いて『前ならえの一番前の人』のような姿勢になる

商品にもよりますが、腰ベルトはウエストのくびれたところ、またはその少し下の腸骨の上に装着します。そして赤ちゃんを乗せても下がらない程度に締めます。しかし、著者の観察では腰ベルトを前(おなか)に向かって下に下げている方が多いです。講座などでベルト位置を調整すると驚く方が多いです。(「えー、こんなに上ですか?!」)

腰ベルトを適正な位置で地面と平行に締めているかたは腰痛にはなりづらいと思います。
前方に向かって下げている方は、イラストに提示したように腰を反るかたが多いです。

抱っこ紐の腰ベルトを締める位置

腰ベルトはこの位置に締めましょう。必ず取り扱い説明書を読むことをおすすめします。商品によって上辺がおへその位置だったり、単にウエストと記載されていたりさまざまですが、基本は添えられたメーカー提供の写真や図を参考にしましょう。

赤ちゃんが成長したらどうするか

腰ベルト付きの抱っこ紐は腰ベルトの位置が重要だと示しました。
では赤ちゃんが成長して身長が高くなったら、腰ベルトの位置を下げてもいいのでしょうか? 多くの方は腰ベルトを下げることで対処していますが…。
答えは、「ダメです!」。

腰ベルトの抱っこ紐で子どもが成長したときの様子

なので、腰ベルト付きの抱っこ紐ユーザーさんは子どもが成長したら、正面で抱かずに腰に跨がせる腰抱きかおんぶにしましょう。エルゴベビーの抱っこ紐でも腰抱きできますよ。

北極しろくま堂の抱っこ紐ハグリーノは耐荷重は16㎏くらいまでありますが、快適に使えるのは生後1年間と表記しているのは正面で抱くと足元が見えなくなるからです。おんぶや腰抱きができない抱っこ紐は、いくら布や機能に耐荷重性があっても、快適には使えなくなります。
耐荷重性があることと、その月齢(年齢)まで使えるのは別の話です。

新生児から使える抱っこ紐

腰ベルトがない抱っこ紐で腰が痛いばあい

理由は同じでしょう。腰を反っていませんか?
赤ちゃんの位置が低いとどうしても手を添えたくなります。少し持ち上げたりします。手が添えられないときには自分の体を反らせて落ちないように調整していませんか。頭部に無理なくキスができる高さを保つのが抱っこ(抱っこ紐)のセオリーです。
余談ですが、下記のイラストの場合では赤ちゃんの位置が低いので歩く度に赤ちゃんの足を押します。そうなると赤ちゃんも一歩ごとに腰を反らせています。

伸縮性のある抱っこ紐が快適に使えるのは赤ちゃんの体重が5~6㎏までとされています。これは世界的に抱っこやおんぶ(babywearing)を教えている専門家の共通認識です。

また、スリングなどの伸縮しない布製抱っこ紐で腰が痛いときには、赤ちゃんを入れるポーチ(ポケット部分)が大きいことが考えられます。LINE(@babywearing)でご相談いただければ、北極しろくま堂のスタッフが手作業で回答しております。お気軽にご利用くださいませ。

まとめ

抱っこ紐は育児をらくにするためにつくられている道具です。それで体を痛めてしまっては本末転倒です。
腰を反らなくてもよいように、調整して使いましょうね。

本稿とあまり関係ないですが、トップ画像につかった『おおかみこどもの雨と雪』のシーンで男性が肩車していますが、日本の昔の絵巻物を調べた研究では、肩車をするのは男性だけだったそうです。肩に載せるのは子どもをかなり上に持ち上げる必要があるので、腕の長さ(体格)も関係しそうですよね。