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中古抱っこ紐の購入・使用の注意点(メルカリ・ラクマ・ヤフオク!など)

中古抱っこ紐の購入・使用の注意点(メルカリ・ラクマ・ヤフオク!など)

中古の抱っこ紐を購入しようとしているママ・パパに向けた内容です。購入のときに確認すべきポイントやきれいに見えても買わない方がいいものなどを解説します。抱っこ紐は赤ちゃんの安全を担うものなので,使っている途中で壊れないもの・破れないものを選びたいものです。
当社製品だけでなく,腰ベルト付きの製品についても解説しています。

ここ数年で個人間売買をサポートするアプリケーションなどが広く知られるようになり、短い期間でサイズアウトする赤ちゃん用品などを個人間で販売・購入する方も増えているようです。サイズアウトのおむつや数回しか着せられなかったベビー服などは、誰かに活用してもらえれば無駄にならないし、少しお金になって戻ってきたら嬉しいですよね。わかりますわかります。
では、抱っこひもはどうでしょう。
抱っこひもは命を運ぶものですから、よく注意して充分検討して購入していただきたいもののひとつです。中古車を購入するなら、外側の見た目だけでなくほんとうにその車が安全なのかを考えますよね。抱っこやおんぶの安全は、赤ちゃんと親御さんにとってとても大切なことなので、フリマアプリで購入する場合の見極め点や注意点などをお伝えします。

なお,フリマサイトで購入したものであっても当社製品には変わりありませんので,ご使用のサポートはしっかりやらせていただきます。使い方が不安な場合はyoutubeでご確認いただいたり,LINE(@babywearing)でご相談くださいね。

北極しろくま堂製品の安全性見極めポイント

当社製品の使用期限は、開封後概ね2年間を想定しています。
使用歴が長いものは購入は控えていただきたいです。布が劣化しているのでメーカーとしては全くお勧めしません。使用した期間が長いほど、紫外線を浴びた*時間や洗濯回数が増えます。いずれも布を劣化させる原因です。また、ほぼ使用していないけど保管期間が長いものは、見た目は変わらなくても布の保管状況によっては布強度が非常に落ちていることがあります。当社の製品のほとんどは天然繊維の綿を使用しており、自然由来の原料のため経年劣化をします。化学繊維の方が劣化の速度は緩やかです。
Lenny Lambとのコラボ製品のへこおびにはまれにシルク(絹)やウール(羊毛)が入っているものがあります。これらは動物性の繊維で,虫食いが懸念されます。虫は外出時に知らないうちについています。保管しているあいだに虫がシルクやウールを食べてしまうので,防虫剤は欠かせません。
*紫外線は日光の他,蛍光灯の光にも含まれます。

キュット ミー!(ベビースリング)

最も劣化しやすい箇所は以下の4点です。

  1. 肩パッドが首にあたる部分。写真を見て肩パットの外側左右端のどちらかが色褪せていたら、汗によって布が脆くなり始めています。
  2. 肩パッドの外側縫い込み部分。よくひっぱる場所なので、布が裂けやすい箇所です。
  3. 赤ちゃんを抱いた時に、赤ちゃんの首元にあたる部分。赤ちゃんのよだれなどで布が変色や劣化しやすい箇所です。
  4. テールの左右の端。
茶色で示した部分が劣化や汚れがつきやすいところ

上記は汗や赤ちゃんのよだれなどが付きやすい部分で、布が劣化しやすい箇所です。また、よくひっぱる部分はそれだけ他に比べて負荷がかかるため、布が裂けやすくなります。

また、当社の製品は肩パッドの形状が当初の四角(長方形ー角肩パッドと呼んでいます)から2007年以降は楕円型に変わっています。角肩パッドの製品は使用回数が少ない、開封のみなどの記載があっても布はだいぶ弱くなっていると考えられますので、購入されない方が賢明です。また、リングも土星型から2008年に楕円型に変わっています(ブルー系・グレー系のリングはそのまま2008年以降も土星型を継続して使用してきました)。ひとつの目安にして下さい。

土星型リング〜2008年まで・角肩パッド〜2007年まで

土星型リングの製品や角肩パットのものあ製造後12年以上経過しています。安全上使用には適していません。

色あせに関しては、洗濯の回数と陽にあたった時間の総量で変わってきます。湿度が低く、電灯が当たらない暗いところで保管していれば劣化の速度が遅くなります。無◯良品などで販売されているような半透明の収納ボックスで、いつも部屋や窓から差し込む光に晒されていると布は早く劣化します。

なお、当社のプラスチック(ナイロン)リングは10年ほど通常使用しても割れることはありません。理由は厚みがあり、バージンナイロンを使用しているからです。(公的機関で検査済)

へこおび(兵児帯)

へこおびも赤ちゃんの口元が触れるところ、引っ張り上げるところは劣化しやすい箇所です。

  1. 同じ使い方(巻き方)を続けている場合は、赤ちゃんの口元に近いところとお尻を支える部分は色あせや強度の劣化が起こりやすいです。
  2. 巻く時によく触れる場所(例えば、中央のミドルマークからいつも指を這わせるなど)は、布に頻繁に軽い負荷がかかっています。

へこおびはおんぶや抱っこで様々な使い方ができますが、慣れてくると毎日同じ方法で使っている方も多いです。そのような場合は負荷がかかる箇所が固定されるために、どうしてもそこが劣化しやすくなります。
また、楊柳(ようりゅう:織り方の名称)のへこ帯は2015年に生産をやめておりますので、それ以前に作られた製品ということがわかります。

基本的にはキュット ミー!と同じ生地を用いて製造しておりますので、色あせなどの注意点は同様です。

おんぶ紐

おんぶ紐は上記2つとは生地も構造も違いますので、注意する点も変わってきます。購入を検討する場合は、肩紐のへたれ具合などをチェックしてください。

  1. 擦り切れやすいのは、Dカンを通す部分の肩ひも付近です。
  2. 赤ちゃんが肩紐を舐める癖がある場合は、その部分が変色しやすく、全体では濃い色の方が変色・退色が目立ちやすいです。
  3. 背当ての色が白やクリーム色などの薄いものは、5年ほど経つと経年劣化で黄ばみが出る可能性があります。これは中にウレタン素材が入っているからです。(当社製品に限らず、ウレタンは時間経過とともに黄ばみます。)

いずれにしても、すべての製品は使用前に【破れ】や【ほつれ】がないか確認してからご使用ください。

メーカーや販売会社は中古品販売をどう考えているか

弊社または他社がどのように考え,製品作りをして,アフターフォローを考えているかについてご説明します。

北極しろくま堂は

正直なところ、以前は使えるものは他の方が使ってくれても良いのではないかと考えておりました。しかし、今は少し意見が変わりました。

フリマアプリに出品されたものを眺めていると、あまりにも使用には危険な年数ものを「ほとんど使用していないです」などと書かれて販売されている例が多く、また転売後の再転売によって3次使用になる製品も見受けられます。実際に当社の使い方相談などにいらっしゃった方が持参されたものを見ると、これは相当に使い込まれていると思われるものや、製造後10年以上は経っているものを「友だちからのお下がり」と使用する方もいらっしゃいます。
使い方をお伝えことは全く負担ではありませんが、使用中に破れてしまわないか内心冷や冷やしています。これまでは善意で譲ってもらったものに「これは古いものですよ、危ないですよ」とお伝えするのも憚られたので、使用上の注意点をいくつか追加してご教示していました。でもそれは間違っていると思うようになりました。

抱っこひもは赤ちゃんと親のコミュニケーションの道具であると同時に、赤ちゃんを運搬するための役割もあります。特に都市圏にお住まいの方は抱っこひもを使って電車やバスで移動する方もいるでしょう。そのような状況下で抱っこひもが破れてしまったなどということがあっては、赤ちゃんが一番先に被害を受けます。親御さんも悲しくなるし、それを使ったことを悔やむでしょう。当社製品の多くは、厚い生地や多数のナイロン製テープ(ストラップ類)を使った製品ではないので、やはり布の劣化による安全性の低下は心配です。今後は安全に問題があると思われる製品を持参された方やお電話で問い合わせ(実際に◯ルカリで購入しようとしているご相談もあるのです)には、赤ちゃんと親御さんのために真摯に真実をお答えします。もちろん問題ないと思われる中古品にはそのように申し添えます。

保障期限、使用期限を設けている抱っこひももある

エルゴベビーをお使いのご家庭も多いと思いますが、エルゴベビーは開封から3年間が使用期限です。保証はダッドウェイ正規品を購入の場合は購入後1年がレギュラーで、同封の保証内容の紙を見て申請すると2年間の保証になります。生地の劣化はコットンの方が速いです。図に示した部分の布の劣化(特にコットン)と擦り切れがあるものは安全ではありません。

抱っこ紐の劣化しやすい部分

赤ちゃんの顔の周りにあたる部分と本体パネルとウエストベルト周辺の汚れと劣化に特に注意しましょう。低い位置で装着している(間違った使い方)をしているとウエストベルトの下辺が折れ曲がっていることがありますが、このようなものも避けましょう。

中古ではありませんが,並行輸入品はストラップが引きしめづらい,バックルが留めづらいということがありますので,よくご検討ください。(指を挟まないように!!)

ベビービョルンも人気のある製品ですが、コットン素材とポリエステルのメッシュ素材のものがあります。メッシュ素材は糸の中に水分が入り込まないし、劣化もしません。ポリエステルは工場のユニフォームなどに使われるような強い繊維で、回収して再加工されることも可能なものです。

国内大手メーカー品のものには、リユースやお下がり品には、保証も使用説明書の提供も一切しないというものもあります。最初のユーザーがどのような使い方をしたかが不明で、安全性が保証できないとの理由です。これも一理あり、赤ちゃんの安全を考えるとうなずける対応だと思います。

海外メーカー&直輸入品の保証がどのようになっているか存じませんが,布が薄めでストレッチが効いているものは劣化もそれなりに速いのでお勧めできないです。靴下の履き口が伸びるのと同じです。

経年で劣化するのは布だけではない

布の劣化を中心に説明しましたが、抱っこひもは縫われているものが大半です。(しろくま堂のものは縫製箇所は多くありません)しっかりした糸を用いて工業用ミシンで縫われているとしても、負荷がかかり続ければその部分から破断する可能性が高まります。使用前に「ほつれや破れたところがないか確認してから使用してください」などと書かれた説明書も多いですが、それは縫い目の境がどうしてもほつれの原因になるからです。

まとめ

北極しろくま堂でも製造販売しているベビーラップですが,欧米ではBabywrapのリユースは盛んに行われています。ネット上で交換会(スワッピング)もあります。
ベビーラップは通常厚めの布(糸が太い)で製品によっては二重織、三重織もあるので、日本で人気の薄手で軽い生地よりも強度は高いのです。加えて、スワッピングを見越しているので、ユーザーはラップを購入する際にはいつ購入し、どの程度使用したかを記録しておきます。販売はそれらの使用状況を明示した上でやりとりを行なっているので、セカンドユーザーとしては、これまでの経過が分かると安心して購入できるというメリットもありますね。それでも安全のために三人目(サードユーザー)までがリミットと言われています。分厚く縫製の少ないラップでさえも3世代までとされている現状を知っておいていただければと思います。