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ベビーラップの使いかた

ベビーラップの使いかた

ベビーラップとは赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたりするための長くて大きな布のことです。自分の体型と巻きたいかたちに応じてサイズを選びます。サイズ選びについてはこちらをご覧ください。
慣れるまでに練習が必要ですが、使いこなせるようになれば密着感と安定感がある抱っこ・おんぶができます。1枚の布で何通りもの巻き方ができるのもベビーラップの楽しみのひとつです。

抱っこ・動画で流れを確認しましょう

下の動画ではご自身のベースサイズ(基本的なサイズで長い方のもの)でフロント・ラップ・クロス・キャリーをしています。

3つの基本

各部位の名称と使用感向上のポイントとなるテールの引き方、シートのつくりかたを確認しましょう。

○レールとテール
赤ちゃんを抱き入れる部分の布の両端をレールといいます。
ベビーラップを身体に巻きつけたときに、上側にくるレールをトップレール、下側にくるレールをボトムレールといいます。

○テールの効き方のコツ
テールを引くとレールが締まります。テールを引くときは内側〜まん中〜外側の順に4~5に分けて引くようにします。

引いた部分のテールが緩まないように、片手で押さえながら、次の部分のテールを引いていきます。この一連の動作を「テールをひいて引き締める」と表現します。

○シートのつくり方
赤ちゃんが布に深く座っている状態にすることを「シートをつくる」と言います。赤ちゃんの膝裏にボトムレールが通るようにして、使用者の体と赤ちゃんの体の間に布を挟み込みます。
赤ちゃんの膝がお尻よりも高い位置にあり、体重がお尻にかかっている状態で自然なM字開脚になります。

Front Wrap Cross Carry(新生児から)

フロントラップクロスキャリー(FWCC)は最も基本的な抱き方で、新生児からできます。先にラップを体に巻きつけて、赤ちゃんを抱き入れながら引き締めて整えていきます。

体に巻きつける(抱く前)

①布の中央をおなかに当てます。中央にはタグがついていますが、この部分をミドルマークと呼びます。

②背中で交差させて肩にかけます。このときに布がねじれないように注意しましょう。

③おなかに当てた布をくしゅくしゅとじゃばらにして棒状にします。棒状にした状態をバンチと呼びます。高さをみぞおちのあたりに合わせます。

抱き入れてシートをつくる

④赤ちゃんを抱き上げ、膝裏を③でつくったバンチ(じゃばら状の布)の上に当てて座らせます。膝から下は使用者のおなかに触れます。

⑤赤ちゃんを支えながら、バンチ(じゃばら状の布)を赤ちゃんの後頭部まで引き上げます。

⑥ボトムレールを使用者と赤ちゃんの間に入れ込んでシートをつくります。

引き締めから完成まで

⑦片手で赤ちゃんを支えながら、肩から垂れているテールを斜め上に向かって引きます。(*冒頭のテールのひき方参照のこと)

⑧⑦でひいたテールが緩まないように赤ちゃんを支える手で布をしっかり押さえながら、反対側のテールも同じように引きます。布のたるみがなくなり、しっかりと赤ちゃんが密着するまで引きましょう。(*きつくて苦しくなるまで引き締める必要はありません。)

⑨テールが緩まないように注意しながら、赤ちゃんのお尻の下で布を交差させます。赤ちゃんの脚の下を通して、背中にまわします。新生児で脚の長さがたりたいと感じたら(概ね3.5kg以下)、下腹部でのねじりを2〜3回繰り返します。

⑩背中で2回結んでこま結びをします。ベビーラップではエプロンのようなリボン結びはできません。

肩の布を整えて完成です。ベビーラップでは布が肩から出ている部分は折り返したり、ギャザーを寄せるようにしてすべて肩の上に載せます。二の腕に布があると邪魔になるし、赤ちゃんの体重を支えることもないからです。

装着後のチェックポイント

キスできる高さですか?

赤ちゃんの頭部かおでこにキスができる高さで抱っこできていますか?
できていなければ、引き締めが足りなかったかもしれません。もう少しフィットするように巻いてみましょう。

脚はM字に開脚していますか?

お尻がすこし丸みをおびて、膝が持ち上がったM字になっているのが理想です。
膝のあたりの布にゆるみがあるなら、その布の引き締めましょう。

両手を離せるくらいの安定感がありますか?

赤ちゃんの背中やお尻まわりの布は膝から膝までしっかりひろがっていますか?
赤ちゃんがご自身の身体に寄り添っていますか? 赤ちゃんとのあいだに隙間はありません。

Back Carry・動画で流れを確認しましょう

さて、こんどはおんぶをしてみましょう。おんぶは首すわり後からできます。ベビーラップのおんぶは赤ちゃんの脇の下を支えないため高くおんぶできるとは限りませんが、長時間安定しておんぶできます。
動画はリュックサックキャリーをご紹介しています。動画以降、背中に載せるまでの方法は同じですが、このページではセキュア・ハイバック・キャリーをご紹介します。

赤ちゃんをTossして背中に載せる

①赤ちゃんの背骨に布の中央(ミドルマーク)をあてます。赤ちゃんの肩まで布で覆います。おんぶの方法によってはミドルマークを当てる位置が異なることがあります。上記動画と最初の方法がすこし異なりますが、お好みにあう方で進めてください。

②布と一緒に赤ちゃんを腰に抱き上げます。

③赤ちゃんを抱いている方とは反対側の肩に布をかけます。

Back Carry Hip Scoot

④片方の手で赤ちゃんを支えながら、もう一方の手で両側の布をしっかり隙間がないようにつかみます。慣れないうちはいちど結んでしまうと安心です。

Hip Scoot - Back Carry

⑤布を持つ手を緩めないようにしながら、脇の下をくぐらせるようにして赤ちゃんを背中に載せます。

Hip Scoot ヒップスクート

⑥背中のまん中にのったら、一度脇の下を通る布を肩にかけ直し、両肩の布を引っ張りながら赤ちゃんを揺すり上げて位置を高くします。

背中に乗せる

おんぶする時のシートのつくりかた

①赤ちゃんを背中に乗せます。

ベビーラップのバックキャリー

②前かがみになりながら、トップレールをあごか歯で挟んで固定します。その状態でボトムレールを引きます。→

ベビーラップでシートをつくる

③ボトムレールを下にひっぱり、赤ちゃんの背中を覆っている布のたるみをとります。

シートをつくるために下に引っ張る

④赤ちゃんの脚の間に手をいれ、使用者の体と赤ちゃんの体の間に布を挟み込むようにしてボトムレールを上にひっぱり上げます。使用者と赤ちゃんの間に布が一枚挟まれた状態です。

ベビーラップのおんぶ

シートの完成。赤ちゃんのお尻がしっかりと布で覆われ、布の上に座っている状態になったら、ボトムレールを肩の上から前に回し、テールを下に向かって引きながら一度体を起こします。

ベビーラップのバックキャリー

このとき赤ちゃんの状態は下の図のようになっています。

赤ちゃんの姿勢

Secure High Back Carry

セキュア・ハイバック・キャリーは首すわりすぐからできるおんぶの巻き方です。上の動画ではシートをつくったあとはリュックサックキャリーに進んでいるので、ここからの方法と違います。
セキュアと名称にあるとおり、最も安全でベビーラップの中では高い位置にできる背面抱きです。
練習はいきなり赤ちゃんでやらずに、すこし重みのある座布団やお米の2キロ袋くらいで行ってもよいでしょう。

①背中に乗せてシートをつくります。

ベビーラップ

 ②右側のテールを脇の下を通し、胸の前で緩みの内容に1回しっかり結びます。

セキュアハイバックは最初にたすき掛けする

③Aのテールを右肩から背中にまわし、布を広げて赤ちゃんの背中を覆います。緩みをとるように布を前に向かって引きます。

ベビーラップのセキュアハイバック

④赤ちゃんの左膝の下を通し、Aのテールを使用者の膝で挟んでおきます。

セキュアハイバック ベビーラップ

⑤Bのテールを左脇の下から後ろにまわし、赤ちゃんの左脇の上を通って右膝の下を通します。Bのテールも引いて緩みのないようにします。

セキュアハイバック シートの上に布を重ねる

⑥両方のテールを体の前で2回結びます。

セキュアハイバック

⑦最後に赤ちゃんの脚がM字に開脚しているか確認して完成です。

セキュアハイバック完成
セキュアハイバックの完成

首がすわったばかりの小さな赤ちゃんをおんぶする場合、シートをつくるのが難しいことがあります。Secure High Back Caryyは、シートが完全に作れていなくともおんぶができる方法です。ただし、②の段階で布がしっかりと赤ちゃんの背中全体を覆っている状態で、緩みのないように結び目を作るようにしてください。また、赤ちゃんの脚をしっかりM字に開脚させることもたいせつです。

Wrappin Rachelさんの動画でも紹介しています。ご参考になさってください。