安全な抱っこのルール、「T.I.C.K.S.」ってなに?


TICKS抱っこひもやベビースリングを使用するときのチェックポイント、「T.I.C.K.S.」(ティックス)について解説を交えながらご紹介します。

T.I.C.K.S.は欧米を中心にして活動しているベビーウェアリング・スクールで紹介されているチェックポイントで、スリングやベビーキャリー(いわゆる今はやりの抱っこひも)を使用した時に使うものです。
日本語のダウンロード版は以下よりダウンロードできます。
The T.I.C.K.S. Rule for Safe Babywearing
(右クリックし、 「対象のファイルを保存」を選んでダウンロードしてください。)

英語版のダウンロードはこちら
この翻訳は the UK Sling Consortium より許可を受けてNPO 法人だっことおんぶの研究所が翻訳しました。

1.TIGHT – 密着していること

スリングや他の抱っこひもは赤ちゃんを抱きしめられるくらい密着していなければなりません。この状態がお互いにとっていちばん快適です。布にたるみやゆるみがあると、赤ちゃんが埋もれて呼吸の妨げになったり、使用者の背中に負担がかかったりする原因になります。

解説

布を使用するスリングやベビーラップは、緩く使用するとあまり良いことがありません。ママが赤ちゃんを抱いた状態でそれを布で巻き付けているとイメージしていただくと良いでしょう。
スリングやベビーラップの上からいとおしく抱きしめられるようなポジションと密着具合がお勧めです。

2.IN VIEW AT ALL TIMES – 常に赤ちゃんの様子が見えること

ちょっと見下ろしただけで常に赤ちゃんのお顔が見える状態にしておかなければなりません。スリングやその他の抱っこひもの布が赤ちゃんの顔を覆ってしまって、様子がわからない状態はいけません。ゆりかご抱きをしている時は、赤ちゃんの顔は上方を向いてうつむかないようにします。

解説

VIsibleー:『抱く』というのはお互いの顔がみえるように近づくことです。カップルであっても親子であっても同じです。お顔がみえないということは、抱いている位置が低すぎたり布が被さったりして良いことではありません。ママが少しお顔の向きを変えれば、今赤ちゃんがどんな表情で抱っこされているかが確認できるようにして下さいね。お顔が見えるというのはどの抱っこ紐でも共通する事項です。
またSSCでスリーピーサポートなどを使用する場合は、口のすぐ上に布がかぶらないように注意しましょう。ママもお口の前に常にハンカチがあったら息がしづらいですよね。それと同じです。

3.CLOSE ENOUGH TO KISS – キスができるくらい

赤ちゃんの頭が邪魔にならない程度にあなたの顎の近くにくるような位置で抱くと快適です。あなたが頭を少し傾けると、赤ちゃんの頭かおでこにキスができる状態にします。

解説

Kissableー:これはスリングやベビーラップだけではなく、どの抱っこ紐にも共通する事項です。誰もが素手で抱っこする時には、おでこや頭頂部にキスができるように抱きます。それと同じ位置でだっこするのがコツです。

4.KEEP CHIN OFF THE CHEST – あごを引きすぎない

赤ちゃんのあごがお母さんの胸に押しつけられて呼吸の妨げになるほど丸まった状態にならないようにします。赤ちゃんのあごの下に少なくとも指一本分のスペースが常に保たれているようにします。

解説

縦方向の抱っこ、横抱きに限らずに赤ちゃんが小さく丸くなりすぎることで、気道が十分確保されなくなることがあります。そのため顎を引きすぎることにも注意が必要です。「子宮の中にいたときのように丸くなる」という比喩だといかにもボールのように丸くなっている姿を想像しますが、背中がゆるくカーブしているという意味であり、顎を引いて丸く小さくなるということではありません。

5.SUPPORTED BACK – 背中が支えられている

たて抱きの場合、赤ちゃんの背中が不自然な状態で支えられることなく、おなかと胸があなたと向かい合わせになるように、密着した状態でなければなりません。もしスリングなどが緩すぎると、赤ちゃんが布に埋もれて気道をふさいでしまう可能性があります。(これは赤ちゃんの背中に手を当てて優しく押すことで確認できます。赤ちゃんが更に埋まったり、あなたに近づくようなら布に緩みがあります。)
パウチ(リングなしスリング)やリングスリングで赤ちゃんを抱くときは、赤ちゃんのお尻がもっとも低くなるような体勢で入れる必要があります。あごが胸に押しつけられてスリングの中で二つ折りの状態になってはいけません。

解説

抱っこしているときにママの胸と赤ちゃんのおなかがぴったりくっついていることが大切です。その時に4の「あごを引きすぎない」ができていれば、赤ちゃんが息苦しくなることはありません。
特にパウチ(リングなしのスリング)ではポーチ(赤ちゃんが入るところ)の大きさが調整できないので、赤ちゃんがポーチの中でくちゃっと小さく入りがちになります。そのためパウチの場合はサイズ選びがとても大切になります。参考→スリング選びのポイント

まとめ

いかがでしたか。スリングやベビーラップは素手で赤ちゃんを気持ちよく抱っこした状態を布が包んでいるというイメージです。腕の替わりに布が二人をくっつけていてくれるのです。
その基本を忘れなければ、ママと赤ちゃんにちょうど良いぴったりの抱っこができますよ!

T.I.C.K.S.のダウンロードやリンクはご自由にどうぞ。


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