大きめ赤ちゃんにぴったりの抱っこひも


日本の平均では3000gで生まれる赤ちゃん。海外ではもっと大きな平均値を持つ国や民族もあります。アメリカの赤ちゃんは3300g、オランダの赤ちゃんは3500gくらいで生まれるのが標準なのだそう。でも出生体重はその後の成長にリンクしているとは限りませんよね。急激に大きくなる子もゆっくり目の子もいます。
今日は大きめで「重〜い」赤ちゃんに最適な抱っこひもの選び方をご紹介します。

1.首すわり前の大きめ赤ちゃん(0〜3カ月くらい)

生まれた時から大きかった〜! という赤ちゃんも、たくさんおっぱいやミルクを飲んで大きくなった赤ちゃんも。でもまだ首がすわっていないので気を遣う時期ですね。

1-1.まずは抱っこの工夫から

このブログでは何度かご紹介していますが、首がすわっていなくても赤ちゃんは縦方向に抱っこしても良いです。重要な点はみっつ。

抱っこ

  1. 首から後頭部を支える。できれば親の身体に寄り添わせる
  2. 日本人の赤ちゃんは脚をM字に開脚させることがたいせつ
  3. 体全体が緩くカーブしたような姿勢を保つ

横抱きにすると2のM字開脚が難しくなり、身体がおへそを中心にねじれることが多いようです。
赤ちゃんは首すわり前でもたて抱きできます。写真の抱き方だと手首に力が入りがちになるため腱鞘炎になる可能性がありますが、赤ちゃんを支える腕の手首から肘の裏側までぜんぶ使って赤ちゃんの脚を支えると良いでしょう。

1-2.腰ベルトなしの抱っこひもを選びましょう

お勧めは腰で支えない、腰を締め付けないスリングやベビーラップです。スリングでは新生児の基本抱きをします。ベビーラップでは基本的なフロント・ラップ・クロス・キャリー(FWCC)がお勧めの巻き方です。
腰ベルト回避の理由はママの身体の回復のためです。

リュック式の抱っこひも(ソフト・ストラクチャー・キャリア=SSC)を使いたい場合は、この時期は腰ベルトは要検討です。これは赤ちゃん側のことではなく、ママの身体への影響を考えています。腰ベルトをすると腰で赤ちゃんの体重のほとんどを支えることになるので最初はラクだと感じるでしょう。特に海外製の抱っこひもは肩ストラップが大きく厚くできているために肩ストラップが浮いている状態で使用することもあります。そうなると腰で赤ちゃんの全体重を支えることになります。
出産後のママは妊娠から出産でゆるんだ骨盤を元に戻している時期です。骨盤は漏斗(ろうと)のような形をしていますが、出産後に締めたいのは下の方です。ここがしっかりしまらないと将来の尿漏れなどのおしものトラブルに繋がる可能性がでてきます。(※注:骨盤ベルトを締める位置はウエストではなく、太ももの上部、パンツのゴムの位置です)
したがって骨盤の上部から赤ちゃんの重みを載せたベルトで締め付けるのは、ママの身体にとってあまりよい選択とは思えません。

横抱きができる抱っこひもも販売されていますが、これは”どうしても横方向に抱っこしたい方”向けです。赤ちゃんがママの身体から離れれば離れるほど重さを感じるようになりますので、ラクに抱き続けるのは難しいかもしれません。なお、首がすわらない赤ちゃんを横抱きにしなければならないという言説は日本だけのようです。

2.首すわり後から8カ月くらいまでの大きめ赤ちゃん

かなり重くて肩も腰も腕も限界・・・というママが多くなる時期ですね。

2-1.「ぴったり」、「高く」がキーワード

10キロの米袋を持って歩き回るのはたいへんですよね。これは米袋が揺れるために10キロ以上の重さを感じてしまうからです。こういうときには米袋を抱いてしまったり、肩に載せると少しラクに運搬できます。
重い物を軽く運搬するコツは自分の身体の高いところに重さを載せることです。登山家は重い荷物はリュックの上部に固定します。ふつう赤ちゃんを素手で抱っこする時に、自分のおへそよりも低い位置で赤ちゃんを抱く人はいません。素手だとそれが自然にできますが、抱っこひもでも同じような位置に抱けばそれだけ重心がひとつとなって軽く抱けるわけです。
つまり自分の身体にぴったり寄り添わせるとそれだけ軽く感じるし、その状態をできるだけ高い位置でキープできればもっとラクになります。
SSCでもスリングでもぴったりと寄り添えるように調整することが肝心です。SSCは道具側の制約がありますので、体格が小さめのママは特に調整はしっかりしてください。そうしないと反り腰で過ごすために腰を痛めることがあります。

2-3.実はベビーラップのおんぶがラクなんです

スリングやベビーラップはもともと長距離(長時間)を移動するための道具でした。特にラップのおんぶは長い歴史の中で長距離・長時間用に使用されてきましたし、今でもアフリカのお母さんたちはそのような認識のようです。中距離はスリング状で、短い時間なら素手で抱くというように使い分けるそうです。(注:一枚布をスリング状で使用する方法があります)
ということは、大きな赤ちゃんを家事をしている間ずっと抱いたりおぶったりしたい場合は、ラップのおんぶがラクでしょう。ラップは使用方法をマスターするまでに練習を要しますので、ちょっと難しく感じるかもしれません。

3.1歳過ぎの大きめ赤ちゃん

抱っこひもの耐荷重は15kg〜20kgのものが多いのですが、実際に抱っこやおんぶができるかはママの体力によります。ポイントは以下に体重を分散させるかです。

3-1.高い位置でキープできる抱っこやおんぶがお勧め

スリング

重い体重を支えるためには、一か所に赤ちゃんの体重がかからないようにすることがコツです。人の重心はおへそ辺りにありますから、上半身全体で重さを分散すると軽く感じます。昔の人が米俵などの重い荷物を担ぐときに腰より高い位置、運ぶモノが大きくなると自分の身長の倍くらいの高さまで担ぎ上げていました。これは重心が低くなればなるほど負担がかかるからです。
上手に分散させる抱っこひもの第1位はベビーラップでしょう。
ラップは難しいからスリング派という方には、腰で抱っこするようにしてください。もう赤ちゃんの身長が高くなっているので、正面に抱っこするとママの足下が見えず、危険なことがあります。また腰に抱っこしている場合は、赤ちゃんも前後左右いろいろと見えるので好奇心が満たされるようです。

SSCを使用するときは、足下が見にくくなりますが、腰ベルトをしっかり【ウエストで】締めて高い位置で抱っこしてください。脇の下から出ている肩ストラップの調整もしっかりして、自分の身体に赤ちゃんがなるべく近づくようにしましょう。
チェックポイントは赤ちゃんの位置です。腰ベルトを緩めに装着して赤ちゃんのお尻がママの恥骨付近にあるような抱き方ではママの腰を痛めやすくなりますよ。

3-2.ハイハイを促しましょう

大きい赤ちゃんでも俊敏に動く子もいれば、体重が重くて歩くのが平均より遅いという子もいます。姿勢や手足の運動発達に問題がなければ、少しくらい歩く時期が遅くなったって気にする必要はありません。
日本の狭小な住宅事情ではすぐにつかまり立ち〜あんよに移行しやすいのですが、体幹を強くしてくれるのはハイハイです。ハイハイをとばしてお座り〜つかまり立ち〜あんよにいってしまった場合は、わざわざハイハイに戻す訓練(遊びの中で促す)をすることもあるのです。
たくさんハイハイをすると赤ちゃんの体もしまってきますから、しっかり歩けるようになりますよ。

まとめ

ちなみに筆者の子ども達は小さめに生まれて小さめで育ちましたが健康体でした。1歳半までは毎日スリングで抱っこしていました。私の体力の場合ですが、10キロくらいなら2時間程度は平気でした。肩や腰の痛みもありませんでした。

重い赤ちゃんをラクに抱っこするこつはー

  • 高い位置、広い範囲で体重分散させる
  • そのためには密着した抱っこ、抱っこひもを使用する

ということです。おんぶも同じですよ。

子どもを抱っこできるのは人生のそう長くない時間だけです。中学生になると抱っこさせてくれませんからね。抱っこやおんぶの時間を楽しんでくださいね。


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