もう迷わない! スリング選びのポイントはこれ!


「”スリング”で抱っこするとすぐ寝てくれる!」とママ友が言っていたけど、いったいどの種類を選んでいいのかさっぱりわからないーというママはいませんか? 今日は主な用途や使い心地別にスリングの選び方を解説します。

1.コツがいるけど軽い vs 簡単だけど負担

ベビースリングには大きく分けて2種類の形状があります。どちらもメリットとデメリットがあるので、ママの生活や赤ちゃんの性格に合ったものを選んでみてはいかがですか。

1-1.王道はリング・スリング(Ring Sling)

リングで調整できるので、体格が違うカップルでも共有可。 赤ちゃんの姿勢が成長に合わせた自然なものになり、「よく寝る」というママも。

リングで調整できるので、体格が違うカップルでも共有可。
赤ちゃんの姿勢が成長に合わせた自然なものになり、「よく寝る」というママも。

スリングのなかで世界的に最もポピュラーなのはリング・スリングでしょう。調整ができるので親子が密着するし、赤ちゃんの姿勢も成長に合わせたものになりやすいです。一枚の長い布の一方の端にリングが2つ取り付けられており、そこに反対側の布を通して輪にして使用します。
肩パッドがあるものとないものがありますが、普通手作りのスリングにはついていません。また多くの海外製のリング・スリングにもついていないことが多いです。

カップルで体格差がある方や、肩こりや首こり、腰の痛みなどがある方はリング・スリングをお奨めします。密着するので赤ちゃんの体重が軽く感じられることでしょう。
デメリットは慣れるまでに少々レッスンが必要です。自転車と同じでいちど感覚がつかめてできてしまうととても簡単なのですが、それをクリアするまでがちょっとだけ面倒と感じる方もいると思います。

日本はbabywearingの愛好家が多い欧米に比べると気温も湿度も高いエリアに位置します。そのために日本で使用する場合は強度だけでなく通気性に配慮した商品を選ぶと良いと思います。

リング・スリングは日本では2003年頃から注目され、2006〜2007年頃には街でも多くの「Slinger(スリンガー)」を見かけました。その頃に小児科医らによってスリングは股関節脱臼を誘発する可能性があるという意見が出されましたが、正しい使い方をしていれば全く問題ないどころか、赤ちゃんにとって理想的な姿勢を維持することが可能です。欧米でもこのこと(hip dysplasia)についてはよく検討されており、ちゃんとしたメーカーや販売者は理解した上で取扱説明をしています。新生児期に横抱きやゆりかご抱きを緩い位置でしなければほとんど問題ありません。
購入する場合は、正しい知識をもったメーカーやお店で購入されると良いですね。

1-2.手軽なのはパウチ(リングがないスリング)

調整できないため、サイズ選びが重要。とってもコンパクト。 さっと使えて便利な反面、密着感はあまりない。

調整できないため、サイズ選びが重要。とってもコンパクト。
さっと使えて便利な反面、密着感はあまりない。

購入するときにサイズを選んでしまえば、あとはサッとかぶってひょいっと赤ちゃんをいれるだけの簡単な抱っこひもです。体格が違うと共有ができないので、カップルで使いたい場合には不向きです。
適正なサイズは初めてスリングを使用するママやパパにはかなり小さく感じられるかもしれませんし、ちょっとした技術も必要です。
適正なサイズのパウチを手に入れて、使い方も慣れてしまえばパウチもコンパクトだし荷物が小さくなってとても便利でしょう。

気を付けていただきたいのは、ゆりかごに入れるように抱いたり(ゆりかご抱き)ベッドに寝かせるように水平に抱く(横抱き)は【首がすわってからじゃないとできません】!! 赤ちゃんが袋の中で小さく丸くなりすぎて窒息する恐れがあり、また日本人の赤ちゃんの場合は膝が曲がって閉じてしまう、いわゆる「体育座り」のような姿勢になりやすいために股関節脱臼の危険もあります。
また赤ちゃんと使用者がそれほど密着できないので重く感じられます。密着すると上半身全体で負担を分散しますが、二人が離れれば離れるほど使用者の肩への負担が増します。

かつてバックルで簡単にかちゃっと締める抱っこひもがあり、その商品名に「スリング」という文字がついていました。袋の大きさがあまり調整できないために、緩く(低い位置で)使用していたところ赤ちゃんの息がしづらくなってしまったという事故がアメリカで発生しました。
そのことから2010年にアメリカ・カナダではバックルタイプのスリングが禁止(リコール)され、直後にパウチタイプも販売されなくなってきなりました。この流れはヨーロッパ各国でも同じです。

2.上級者のスリング事情

「スリング」という商品じゃなくても、スリングにできるんです。スリングというのは元々「吊る」という意味です。

2-1.兵児帯(へこおび)をスリングにする方法

腰がすわったくらいからの赤ちゃんなら、兵児帯でもスリングのように抱っこすることが可能です。エジプトにある遺跡の壁画にもスリング状にした布で赤ちゃんを抱っこやおんぶしている女性の姿が描かれているほど昔から続いてきた行為なのです。筆者はその絵を見たときに今の人も昔の人も同じことを考えるんだなと思いました。

兵児帯をスリングにする方法ですが、兵児帯は長いので二つに折って半分の長さにします。
それを鎖骨のあたりでしばります。ただ2回しばりにすればOK。この時に赤ちゃんは基本的にスリングと同じ位置で抱かれるので、おへその上にお尻の位置が定まるように大きさを調整してしばりましょう。
二つ折りにしているので、一本は赤ちゃんのお尻を支え、もう1本で赤ちゃんの腰〜背中を支えてあげると安定します。
もっと大きい子ならちょい抱き程度でもしがみついてくれるはずです。(ママにしがみつけない子はやらないでね)

2-2.wrapをスリングとして使う方法

ラップには様々なサイズがあり、普通はサイズ2〜6くらいを使用します。そのうちのサイズ2〜3くらいをショートラップと呼びます。
スリップ・ノット(Slip Knot)というしばり方をするとリング・スリングとほぼ同じように使用することができます。これの良い点は抱っこしてから密着感を調整できるところです。

以下の動画は長いラップで見本を見せていますが、ショートラップでやると布もうっとうしくなく快適に抱っこできます。布が長いラップでこれを行う場合は抱っこしてからもう一巻きすることがあります。

実はとても上手になると兵児帯でもおなじようにできるのですが、その解説はまた今度にいたしましょう。

まとめ

いかがですか。スリングに何を求めるかが選択のポイントです。
密着したいわゆる「抱っこ」をしたい場合はリング・スリングがお勧めです。使いこなすには最初は少々レッスンが必要ですが、いちどマスターすれば問題なしです。
とにかく荷物をコンパクトにしたい、ベビーカーと併用したい方はパウチが良いでしょう。ちゃんと自分の身体にあったサイズのものを選ぶのがコツです。

筆者はリング・スリングと出会ってからはベビーカーを使用しなくなり、ついには廃棄してしまいました。
抱いて歩くというのはそれくらい機動力がありますので、いちいちベビーカーを出したりするのが面倒になってしまったのです。
みなさんもご自分の生活にあうスリングが見つかると良いですね。


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