抱っこひもは赤ちゃんが何キロになるまで使っていいのか


赤ちゃんが生まれた時からお世話になっている抱っこひもですが、赤ちゃんが何キロになるまで使っていいのか迷いますね。大きくなっても高熱が出ている時に小児科の待合室で待たなければならない時や、弟や妹が生まれて赤ちゃん返りで抱っこをせがんできたりということもあります。
実際に抱っこひもは何キロまで使えるのか調べてみました。

スリング・ラップ系
商品名 取り扱い会社またはメーカー名 何キロまで使用できるか 新生児の抱き状態と付属品の有無
キュット ミー! 北極しろくま堂 15kgくらいまで 新生児たて抱き
へこおび 北極しろくま堂 15kgくらいまで 新生児たて抱き
タートリーノNEO 北極しろくま堂 15kgくらいまで 新生児たて抱き
スリング キャリーネクスト ラッキー工業(株) 13.5kgまで 新生児横抱き(背板付属)
ピッタリ ラップ ラッキー工業(株) 13kgまで 新生児たて抱き
DIDYMOS デディモス日本代理店 制限なし 新生児たて抱き

 

SSC系
(Soft Structure Carry)
商品名 取り扱い会社またはメーカー名 何キロまで使用できるか 新生児の抱き状態と付属品の有無
エルゴベビー (株)ダッドウェイ 20kgまで 新生児期はインサート必要(別売り)
boba 4G plus (株)スマートトレーディング 20kgまで 新生児期はインサート必要(付属)
サンクマニエル ジェム 日本エイテックス(株) 15kgまで 新生児は「寝かせ抱き」
ニンナナンナシリーズ
Sat Fit 4way
コンビ(株) 15kgまで 新生児は横抱っこ
ポルテ ラッキー工業(株) 15kgまで 新生児はインサート必要(付属)
コランCTS アップリカ 15kgまで 新生児は横抱き、
ベビーカーにセット可能
ビョルン
ベビーキャリアONE
ベビービョルン(株) 15kgまで 新生児はたて抱き、
新生児用パッド内蔵
ビョルン
ベビーキャリア オリジナル
ベビービョルン(株) 11kgまで 新生児はたて抱き、
新生児用パッド内蔵

1.SSCとスリング・ラップ系の違い

1-1.海外製は15キロオーバーも

海外製の抱っこひもで目立つのは「20kg」まで。体重制限が広いということですね。20kgの赤ちゃんを抱っこできるのは体格のごっついラグビー選手のようなパパを想像してしまいます。ちょっとだけ抱っこするならママも大丈夫でしょう。
このように、体重制限があるのは現実的な指標というよりも試験データから確認された製品としての耐荷重と考える方が自然です。
SSCの多くは日本のSGマークを取得している製品が多いのですが、日本では子守帯はおおむね15kgまでとされているために、国内製の抱っこひもの製造基準がだいたい15kgを目安に作られています。

人類学的な視点から考察するとSSCは赤ちゃんを安全に入れて運ぶという西洋的な発想から企画されているものが多いため、入れ物に赤ちゃんをあわせるための詰め物が必要になります。インサートや内蔵された新生児用のパッドは必要不可欠なのです。新生児の4kg弱の赤ちゃんも15kgの大きな子どもも同じ抱っこひもで使うということは、赤ちゃんの姿勢は相当変化せざるを得ないということになります。

1-2.伸縮性のあるものは耐荷重より重く感じるかも

今回の表には伸縮性のあるスリングは入れませんでした。ラップは1点のみご紹介しています。理由は耐荷重=製品の安全性よりも、実際に使った時の感じ方の方が重くなるためです。アメリカやイギリスのインストラクター達も伸縮するスリングやラップはだいたい6kgくらいまでが快適に使えると考えて指導しているようです。
伸縮するものは使用中にのびるため、最も下がったところ(これ以上布が伸びない限界ライン)で止まります。そのためママが思った「この位置で抱っこしたい」を実現することが難しくなります。反対に体重が軽い新生児期にはとても重宝することでしょう。

1-3.スリングやラップは重心が重なりやすい

布でできているスリングやラップは自由自在に動く布が赤ちゃんとママをその時々の体勢で包み込むことができるため、重心が重なりやすく、実際の体重よりも軽く感じるママが多いようです。
スリングやラップは比較的薄い布が多いですが、これは布の1点に重さが集中しないからできることです。各メーカーは糸の本数や布の織り方を工夫しています。でもシャープペンシルのような先がとがったものを刺したりすれば破れます。しかし実際には抱き方と負荷のかかり方がSSCとは違うので、比較的薄い布でも破れたりしないのです。
今回調査して驚いたのはDIDYMOSさん。耐荷重制限がありませんでした。確かにしっかりした布です。DIDYMOSのラップはハンモックにもなりますから、さもありなんと思いました。高齢者介護のおんぶにも使えそうですね。

2.体重が重くなることと抱き方

2-1.抱き方を変える必要はあるか

赤ちゃんの成長によって体重も増えてきますが、体の運動機能も発達してきます。そのために抱き方を変えた方が赤ちゃんは満足するでしょう。横抱きを続けていると嫌がる赤ちゃんがいますが、その理由として考えられるのは以下があります。

  • 水平と垂直の感覚ができているので、垂直の方が好き
  • 寝かされていると周りが見えない
  • 寝板、背板があると体のまわりに空間ができて不安(歩くたびにぐらぐらする)

などです。後頭部を支えて、顔をママに寄り添わせれば縦抱っこしても大丈夫です。

もっと大きくなってきたときには腰に抱っこするとママの視界が制限されずに安全に歩けます。

2-2.どうやって安全性を確認しているのか

耐荷重をどうやって測っているかというと、国が認定した試験機関で公正にテストされた結果を基に発表しています。本体部は耐荷重値の3倍の重さがあるものを赤ちゃんが入るべき場所に何千回も落下させ、それでも破壊しないか、破損しないかなどをテストします。スリングのリングなどの付属品もそれだけを取り出してテストすることができます。リングを両側から引っ張る機械にかけて、何キロから(例えば)伸びて、何キロで破断するというようなテストを行います。北極しろくま堂のスリング「キュット ミー!」はナイロン製リングを使用しています。ナイロンというとプラスティックのバケツのように何年かでパキッと割れてしまうイメージがありますが、実際にはビロ〜〜ンと伸びて細長いリングになります。ナイロンの良いところは破断しないところなのです。金属製のリングも同様にテストしていると思います。
・・・「思います」というのは、テストの結果は試験機関との契約により公開してはいけないことになっているからです。○○キロまでOKでした、くらいの簡単な公開は許されますが、テスト結果の表をウェブサイトなどで開示することは禁止されています。

おわりに

いかがですか。メーカーが出している抱っこひもは安全性を確認するために何度もテストを受けたり、糸選びから工夫を重ねています。皆さんの生活スタイルにあわせて選んでくださいね。


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