抱っこひもを使った時の赤ちゃんの脚の開き方


抱っこひも

http://jeportemonbebe.com/en/faq/how-do-i-know-my-babys-legs-arent-forced-into-a-squat

赤ちゃんの脚は開いている状態がスタンダードです。抱っこひもを使っている時も開脚が基本です。でもどのくらい、どんな感じで開いて良いのかわからないというママも多いようです。今日は脚の開き方をご紹介しましょう。
月齢のちいさな赤ちゃんの自然な姿勢は写真のように背中全体が丸くなっていて、頭はどこかにもたれ、脚は開脚してカエルのようになっている状態です。この写真はフランスのメーカー兼ベビーウェアリング・スクールも開いている会社のものです。

 

 

 

 

1.月齢別:開き方の特徴

ひとくちに「赤ちゃん」といっても生まれたばかりの赤ちゃんと生後半年の赤ちゃんでは体の大きさが全く違うし、発達も違っています。ここではちいさい月齢の赤ちゃんから大きくなってからの赤ちゃんまで、脚の開き方をご紹介しましょう。

1-1.新生児期

スリング

生後2週、2700gの赤ちゃん

お持ちの抱っこひもによっては、新生児期から縦方向に抱っこしても良いものと首すわりまでは横抱きをするように設計されているものがあります。新生児ちゃんは脚もまだ短くてほそ〜い。こんな時期にがばっと広げるのも勇気が必要ですよね。
この記事では縦方向の抱っこについてご紹介します。

まず準備をしましょう。
スリング使用・・・北極しろくま堂のスリング(綿入りのキュット ミー!)を使っている場合は、赤ちゃんの脚の方にあたる綿を抜いてしまってもいいです。綿が元々入っていないものはそのままで。
ソフト・ストラクチャー・キャリア(SSC)・・・いわゆるエルゴベビーのようなものを使いたいママはそのメーカーが推奨する新生児用インサート等の付属品を購入して下さい。これがないと適正に抱っこできません。
抱っこがいつからできるかはその製品の設計によります。スリングやベビーラップは普通は生後すぐからOKなんて書いてありますが、健康で退院してきた赤ちゃんと想定して生後2週以降くらいのほうがより安心して使えるかもしれません。

スリングで抱っこする時には赤ちゃんの【膝を持ち上げて広げる】イメージで抱っこして下さい。必ずお尻が下がって膝がお尻より高い位置になります。これは『新生児の基本抱き』と言います。
この体勢をとるのが怖いと感じるならば、「おひな巻き」(←youtubeで動画がたくさんでているので検索してみて下さい)をして縦方向に抱っこすると良いでしょう。これは『たて抱き』と言います。たて抱きは通常は生後4カ月からを推奨していますが、おひな巻きをしている場合は開脚していることが約束されているので新生児でもOKです。その時には後頭部のレールをしっかり引いて頭がママの体かスリングの端(レールといいます)にもたれるようにしてください。

SSCは各メーカーの指示に従っていただきたいのですが、カエル脚になってがっぷり座るという姿勢をイメージして抱っこして下さい。
メーカーによっては新生児の時期は脚を抱っこひもから外に出さないように指示しているものがあります。その場合もインサートなどに座らせて膝を開くようにしましょう。後述しますが、膝を閉じるのはNGです。
脚を抱っこひもの中に入れてたて抱きしている場合は、赤ちゃんの脚がママの胃のあたりを押すので抱っこひもを緩めに使いたくなるかもしれませんが、これは落下につながるので注意しましょう。
SSCで横抱きをする場合はメーカーの取扱説明書にしたがって下さい。赤ちゃんが板の上に寝ている状態になりますので、自然な開脚に任せておけばよいでしょう。
横抱きで注意したいのは、ママ側の脚です。素手で横抱きしているとママの体で赤ちゃんの脚を押してしまい赤ちゃんの脚が伸びてしまうことがあります。注意しましょう。

1-2.生後3カ月〜

スリングやラップでの抱っこはまったく問題なくできる月齢です。慣れているママでもおひな巻きなしで3000グラム未満の赤ちゃんを基本抱きにするのは少々戸惑いがあるようですが、この月齢になるとだいぶ体もしっかりしているし体重も増えてきているので抱きやすくなっていると思います。
この時期はお尻をさげて膝をあげた姿勢はもちろんですが、イメージとしては【脚でママの体を挟む】ようにするとわかりやすいと思います。

SSCでも同じです。お尻をしっかり下げて脚を広げましょう。こちらの記事にもありますが、この時に赤ちゃんの膝よりも本体が大きい抱っこひもは脚が自由に動かせないのと膝が伸びやすいのでお勧めしません。商品によっては膝のあたりの布を折りたたむことができるようになっているものがあります。または赤ちゃんが成長したら使いましょう。

1-3.お座り完成〜

この頃は抱っこするのも楽になっていると思います。
スリングやベビーラップではママの体の横(体側)で抱っこする『腰抱き』という方法がありますので、背が伸びてきた赤ちゃんの頭で視界がふさがれることがありません。腰骨に載せるようなイメージで抱っこして下さい。この時、赤ちゃんは両足でママの体を挟んでいます。

SSCは腰抱きできるものも多いのですが、実際にはあまりやっている方はいませんね。肩ストラップの使い方が変わってしまうのでセッティングに時間がかかるからでしょうか。
赤ちゃんの身長が伸びてくると、赤ちゃんの位置を下げて抱っこしたくなりますが、腰ベルトを下腹部にさげて抱っこするのはママの体に負担がかかるのでお勧めできません。おんぶにするなどの工夫をしましょう。

2.脚を広げるのが怖い?

2-1.股関節脱臼にさせないためには

股関節脱臼を予防するためには脚を開くというよりも、膝を開くといったほうがわかりやすいかもしれません。いわゆる仁王立ちのような脚を伸ばしたままで開くのではなく、膝を開けるのです。世界には様々な民族がいますが、乳児期に股関節脱臼をおこしやすいのは日本人とイヌイット、ネイティブアメリカンだといわれています。ヨーロッパ、特にドイツでは股関節脱臼を予防するための抱っこの仕方についてママによく知られているようですが、彼らは日本人ほどナーバスになる必要もないでしょう。
脚を広げて曲げていると、将来O脚にならないか心配になるママもいるかもしれませんが、その心配は不要です。成長に従ってその子の遺伝子どおりに伸びていきます。

2-2.体育座り(三角座り)はNG

生後3カ月からの項目でも書きましたが、脱臼予防のためにやらない方がよいこととして膝を曲げて閉じる姿勢があります。体育座りとか三角座りなどと呼ばれますね。
股関節脱臼は生後4カ月の健診で診断されます。これ以降にこの姿勢になってもまず外れることはありません。

SSCでインサートを入れて新生児の脚を抱っこひもに入れた状態で抱っこする時、赤ちゃんは椅子に座ったような姿勢になりやすいと思います。この時に膝が閉じないように気を付けて下さい。気になるならその時期は布おむつを使うのもひとつの予防法です。紙おむつは柔らかいので脚がとじやすいですが、布おむつはそれなりのボリュームがあり脚がとじにくくなります。もちろん布でできている成形おむつはその限りではありません。

2-3.バレリーナのような伸びた脚はNG

伸びた脚はNG

お膝を伸ばさないようにしましょう。背中全体がCカーブで抱かれていると気持ちよいです。

赤ちゃんはお座りをしても緩く膝を曲げて座ります。赤ちゃんの脚は膝を曲げているのが自然なのです。抱っこひもが大きすぎると、抱っこひもとお母さんの体に膝が挟まれるようなかっこうになり脚がぴーんと伸びることがありますのでご注意ください。

また、その時に脚が腰(股関節)に対して水平の高さにならないようにすることも大切です。この記事の冒頭の写真にあるように、膝が曲がり、お尻よりも膝が高くなっている「カエルの脚」が赤ちゃんの基本です。

 

 

おわりに

いかがですか。難しく考えることはありません。布でできているスリングやベビーラップであれば、お母さんと赤ちゃんが解け合うように抱っこすることができるでしょう。赤ちゃんの体勢も生理的に自然になります。
ソフト・ストラクチャー・キャリア(SSC)を選ぶなら、お母さんと赤ちゃんの体型に合った商品かどうか、試着して購入すると良いと思います。もしお手持ちのものが大きいかな? 大丈夫かな? と思ったら抱っこした状態で鏡で見ながらチェックしてみてください。この記事も役立つと思います。


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