まんが日本昔ばなし的おんぶひも使用法


昭和の暮らしこのブログを読んでいる方で『まんが日本昔ばなし』を再放送ではなくリアルに見ていたかたは少ないと思いますが、あの絵や唄は日本に住んでいたママならなんとなくイメージができるはず。

今日は有名アニメでもおなじみの日本式おんぶひもの使い方をご紹介します。

1.高い位置をキープする

昔ながらのおんぶひもの特徴は他の文化圏のおんぶと違って高い位置に赤ちゃんがいることです。この位置さえキープできれば負担も少なく、赤ちゃんもご機嫌でおんぶすることができます。
初めてのママはおんぶの仕方をこちらのページで確認して下さいね。

1-1.理想的な赤ちゃんの位置

赤ちゃんはママの肩からお顔をちょこんと出しているくらいの高い位置になるようおぶいます。顔全体がでなくても、せめて目は前を向ける程度の高さはほしいです。顔全体がでるようになると、赤ちゃんはママの背中に覆い被さるような姿勢をとりますが、これがママの負担を軽くするコツなんです。
こうするためにはある程度ママと赤ちゃんが密着していることが必要です。そしてママは紐を結び終わるまでの間は体をおこさずに紐の操作をしてください。紐をしばっている途中で上体を起こしてしまうと赤ちゃんが下にずれやすいです。

1-2.○体にくっつける ×ぶらさげる

高い位置をキープしている時の状態はぶら下げているのではなく、背中にくっつけているイメージです。ぶら下げると赤ちゃんの体重が肩だけに集中しますが、体(背中)にくっつけていると背中と胸部の両方で赤ちゃんの体重を支えることになります。
いまいち赤ちゃんが体にフィットしないなと感じたママは、もしかしたらストレートバック(背面のカーブがS字よりもストレートに近い)かもしれません。そんなときは慣れるまで背中をちょっと猫背気味にしてみてくださいね。

1-3.脚を広げてまたがせる

赤ちゃんの脚は開脚していた方がよいです。地方によってはストレートに伸ばしたまま腰紐を上から掛けてしまうというところもありますが、どちらも間違いではありません。
ただ、赤ちゃんのしがみつく力を引き出そうとするならば、ママの体をまたがせるような姿勢をとってあげると今後の運動発達によい影響をもたらす可能性が向上します。
赤ちゃんの身になってみて考えると、腕はママの体をしっかり捉えていても脚が伸びているとふんばれません。どちらも間違えではないので、赤ちゃんとよく相談して(言葉は話せなくても理解しあえます)みてくださいね。

1-4.おんぶ紐のデメリット

これはもう「ばってんになること」でしょう。昔と違って育児中の女性のバストも性的な目で見られていると感じるママが多数ですし、実際に抵抗がある方は多いでしょう。筆者も抵抗はあります。
隠すためのエプロンなども利用できますが、さっと外出先でおんぶすることをためらう大きな理由はバストラインが目立つということですね。
ちなみに育児中の女性のバストを性的なものとして見るようになったのは、長い歴史の中でこの数十年のことです。

2.よくあるお悩み

ここではおんぶひも使用にまつわるよくあるお悩みとその解決法をご紹介します。

2-1.赤ちゃんの身長がひくい時期は

おんぶひもは生後4カ月の健診が終わって、首がすわったことが確認できたら使えます。(メーカーによっては生後6カ月からとしているところもあります)生後4カ月といっても大きな赤ちゃんとちっちゃめの赤ちゃんがいて、身長も既に違っていますよね。
背が低い赤ちゃんはこの頃は背あてが余ってしまうことがあります。背あてが余るとどうしても体が下がってきてしまうので、一時期だけ背あてを1〜2回折り込んで使用するとフィット感がまったく変わってきます。しばらくそのままで使用するなら簡単にまつってしまってもよいですね。

2-2.だんだん下がってきてしまう

2つの原因が考えられます。紐が緩いかママか赤ちゃんの衣服によるものです。
胸の前でねじるときにゆるいままねじってしまうとその分が下に下がります。2センチ下がっても負担感が変わってくるので、ベストな紐のしばり具合と捻りの硬さを見つけてみて下さい。
また衣服ですが、特に冬場はナイロンなどの滑りやすい上着を着ることがあると思います。これは滑ってきますので、おんぶには向きません。
商品によっては素材にポリエステルが20%程度入っているものがありますが、綿100%のものと比べると滑り=さがります。

2-3.肩がこる

肩こりの感じ方は人それぞれで違うのですが、肩が凝ると訴えるママの姿勢などを見ているといくつかの共通点があります。

  • 赤ちゃんの位置が低い
  • 赤ちゃんが反っている(つまりおんぶ全体が緩いから隙間ができる)
  • 紐が首に寄っている

などです。
紐が首に近くなればなるほど凝りやすいので気を付けましょう。紐を肩の方からもってぐいっと外側に向けて広げると良いですよ。
上記を改善させても肩が凝る場合は、ハンドタオルなどを肩紐と自分の肩の間にはさんでクッション替わりにすると楽になります。お試しあれ。

3.日本式おんぶの驚く効果

おんぶする民族はたくさんありますが、日本のおんぶってすごいんです。これを知ったらもうおんぶしないではいられません。

3-1.赤ちゃんの姿勢が理想的

赤ちゃんの体は生まれたときはCカーブといって体が丸くなっているのが良い姿勢です。歩くようになるころにやっと大人と同じようなS字カーブができてきます。おんぶされている間はこのCカーブになっているので体に負担をかけません。また1歳すぎてのおんぶでも背中が丸くなることによってリラックスできる効果があります。
脚を広げていることでママの体にしがみつければ特に効果的。この姿勢は腰をゆるめるので体の緊張がほぐれるのです。

3-2.生活をよく観察している

ママがやっていることを同時進行で一緒に見られるのが日本のおんぶのすばらしさ。1歳まで料理を見せてみてください。もう火が怖いことも、火が役立つことも、野菜はどうやって切るのか、どのお皿がどこにあるかはぜんぶわかっています。包丁の持ち方、野菜やお皿の洗い方、片付け方・・・。本当の知育というのはこういうものではないでしょうか。
ママが野菜を切るときに「1,2、3、4・・・」と言いながら、あるいは「ひい、ふう、みい、よ・・・」でもいいのです。これで数の数え方もばっちりです。(ちなみにこの数詞は小学校受験で出題されることがあるようです)

3-3.おぶっている間もコミュニケーション

日本の伝統的なおんぶなら「お花が咲いたね」「金魚にごはんあげる?」などと話してもちゃんと表情などが読み取れるところに赤ちゃんがいるので、家事をしているあいだにもコミュニケ−ションになります。西洋の子育てはママの時間と赤ちゃんのための時間を明確に分けるということをする傾向にありますが、日本は生活を丸ごと見せることで赤ちゃんを躾けてきました。どちらが良いということではなく、おんぶは西洋式だけど、向き合い方は日本式にしていると赤ちゃんとのコミュニケーションの時間はどんどん削られてきます。

おわりに

いかがですか。
まんが日本昔ばなしでもおんぶしたお母さんが子どもをでんでん太鼓であやすようなシーンがあったかと思います。(イメージでしょうか??)『火垂るの墓』でもお兄ちゃんが妹をさらしでささっとおんぶするシーンが出てきます。小津安二郎の映画でも・・・。昔の人はみんなおんぶできたんですよね。
顔の横にまた顔がある(おんぶしたときの)姿は外国人がもっとも驚いた姿のひとつです。「日本人は顔がふたつあるのかと思った」などと江戸時代に日本を旅した人々が書いています。
体にも子どもの成長にも役立つこの伝統的なおんぶを見直していただければ幸いです。


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