新生児の抱っこの注意点


産まれたばかりの赤ちゃんは寝ている時間が多いですが、授乳の時はもちろん泣きやまない時には抱っこしてあげたくなりますよね。もちろん(入院中は産院の方針もありますが)抱っこしても良いのですよ。というより、積極的に触れて抱っこしてあげるとその後の母子関係にも良い影響があると考えられていますので、躊躇せずにGo!Go!
でも首がぐらついている赤ちゃんに触ったこともないし、ましてや抱いたこともないというママ、そしてもっと多いのがパパでしょう。
今日は新生児ちゃんを抱っこする時の注意点をご紹介します。

首は必ず支えましょう

ヒトの赤ちゃんは本来ならあと1年くらい子宮の中で育つべきなのですが脳が大きいために産道を通ることができず、早く産まれてきます。普通動物の赤ちゃんは生まれてからもすぐに歩いたりすることがほとんどですが(例外的に犬や猫はすぐには歩けないし、目も開きませんけれども)、ヒトの赤ちゃんは直立になって歩けるまでに1年、大人と同じように歩けるようになるまで3〜4年もかかります。
日本人の赤ちゃんは首がすわるのはだいたい3〜4カ月ですから、それまでは首がぐらぐらしないように充分支えてあげることが必要です。ぐらぐらを続けたり強く揺らしたりすると揺さぶられっ子症候群になる可能性が高くなりますので注意してください。(参考:スリングでは揺さぶられっ子症候群にはならない
横抱きでもいいし、頭がママやパパの体に寄り添っているなら縦抱きでも大丈夫です。

ちなみに抱っこしたまま歩行したり早い時期から簡単な労働をしているアフリカの親子。赤ちゃんは毎日刺激をたくさん受けているために、成長が他の文化圏よりも早いそうです。4カ月くらいで腰がすわるとか・・・!? 生後1週間後くらいから頭あてなしでおんぶされています。ちょっとびっくりですね。

Cカーブを保ちましょう

赤ちゃんの背中はまっすぐではなくCカーブという少し丸まった姿勢が自然です。ですから板の上に寝かせる必要はありませんし、そもそも素手で抱っこすれば自然にCカーブになるはずです。
よく両足の間に腕を入れて背中を支えながら横抱きにしている様子をよく見ますが、これは体がねじれます。よく見られる抱き方だし、私の自分の子をこのように抱っこしていました。でもこの抱っこで抱いている時期(時間も)が長い子は向き癖が強くなる傾向があるようです。
背中がまるくなる抱き方を心がけると良いでしょう。

背中を支えないで抱くのはやめましょう

赤ちゃんはこの世にデビューして重力を感じてから、落ちるという感覚は理解しているようです。腕力のあるパパが泣きやまない赤ちゃんを自分のお腹にまたがらせて頭だけ支えている光景も見ますが、これは赤ちゃんの立場になったら背中が支えられいないのですごく怖い体勢になっています。大人から見ると赤ちゃんのお尻はパパのお腹で支えているし、頭も持っているから大丈夫と思うかもしれませんが、自分がそのような体勢にされたらどんな感じがするかを想像してみるとわかりやすいと思います。
縦抱きで体を寄り添わせている時には背中が開いていてもそれほど怖くはないので、赤ちゃんが緊張することもありません。

いかがですか。
抱っこは「自分がそうされたらどんな感じかな」と想像してみるとイメージが掴みやすいと思います。気持ち良く抱かれるってどんな感じだろう?? 赤ちゃんになったつもりで考えてみてくださいね。


この記事の執筆者

園田正世(そのだまさよ)
北極しろくま堂有限会社 取締役

北極しろくま堂有限会社 取締役 園田正世(そのだまさよ)

2000年〜北極しろくま堂有限会社 取締役
2010年〜非営利活動法人だっことおんぶの研究所 理事長
2013年〜本格的にベビーウェアリング(抱っこやおんぶ)の研究を続けている。
東京大学大学院学際情報学府博士前期課程修了
同大学院博士後期課程在学中

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