装着が簡単な抱っこ紐
赤ちゃんが泣いているからささっと抱っこやおんぶであやしたい・・・ケド・・・装着に時間がかかる〜とプチいらいらされているママがいるかもしれませんね。
短時間なら素手の抱っこでも良いのですが、けっきょく長時間になると腕が厳しくなります。調理している時などはほんとうに時間との勝負だし、さっとおんぶできないと困るという場面もあるでしょう。
今日は装着が簡単な抱っこ紐について考えてみましょう。
昔は短時間と長時間で道具を分けていたらしい
人類学者のB.ブリル先生のお話によると、アフリカのマリの国の人たちは長時間作業や移動する場面と短時間の場面では抱き方やおぶい方に違いがあったそうです。長距離を歩いたり長い時間労働するときにはしっかりおんぶ、短い時間の時にはスリング状のものを使っていたらしいです。
私たちが住む現代日本では作業時間によって道具を使い分けるということはないですね。しかも今日は装着時間が短くて簡単というテーマなので、マリの人たちのことはいったん忘れることにします。
装着が簡単なのは調整が不要か単純なもの
スリングやラップ(Baby Wrap)を使い慣れているママならば、リングに通していないスリングでも20秒くらいあればフィットした抱っこができてしまいます。こうなるまでが時間が必要なので、「今」「すぐに」さくっと抱っこ紐として使いたいママには不向きかも。
スリング類で装着が簡単なのは調整の必要がないリングなしのたすきタイプのものでしょう。かぶって→赤ちゃんを抱き入れるだけです。
腰ベルトがついているソフト・ストラクチャタイプのもの(代表はエルゴなど)はもともと自分のウエストサイズに調整してありますから腰ベルトはすぐに装着できますが、首の後ろのストラップが少々たいへんかもしれません。これはおろすときも同様で、このストラップに手が届かないので苦労されているママもよくお見かけします。
ほんのちょっと抱っこするだけなら、そして赤ちゃんの腰がすわっている月齢なら、トンガ(ネットでできている)が便利だと思います。ただしネットでできているということは伸びるので購入時には小さめサイズを選ぶことが大事なポイントになります。また使用中は体勢が不安定なので、必ず手を添えていてください。
参考動画:新生児をスリングで抱っこする
いかがですか。
ちなみにおんぶ紐で装着が簡単なのは、シンプルな昔ながらのおんぶひもです。さくっと20秒もあれば完成します。しかしこれも調整は自分の感覚なので、ただストラップを引けば良いというものではないのです・・・。抱っこ紐やおんぶ紐に関しては簡便さと機微は表裏一体なのかもしれません。