リングなしスリングの安全な使い方


リングなしスリングの抱き方リングがないスリングのことをPouch Slingなどといいます。パウチとはカンガルーの袋のことなので、あの袋に入った赤ちゃんのイメージ・・・とはちょっと違う! 赤ちゃんが少しだけリクライニングした状態で使う抱っこ紐です。
この商品はアメリカやヨーロッパから入ってきたものですが、現在欧米ではほとんど流通していません。重大事故はありませんでしたが、間違って使うと赤ちゃんの体勢が不安定になると言われ、製造を中止したメーカーが多いためです。実際は使い方よりも商品の選び方の方が重要で、商品のサイズが大きいとベテランのインストラクターが使用しても安定した抱っこが難しくなります。
逆に言えば商品のサイズさえあっていればリングつきスリング(リングスリング、Ring Sling)よりも簡単に使用できます。

サイズ選び

パウチはサイズ選びが命です。たすき掛けにした時に赤ちゃんのお尻が入るもっとも下の部分がママのおへそあるいはおへそよりも気持ち下になる程度のものを選びましょう。
それより広いとママと赤ちゃんの間が開きすぎて落下の原因にもなるし、赤ちゃんが入る袋が大きすぎて赤ちゃんが中で泳いでしまいます。
インターネットで購入することが多いと思いますが、自分の体格がふたつのサイズの中間にあるならば迷わず小さい方のサイズを選んだ方が賢明です。「大は小を兼ねる」という言葉があるので、どうも大きな方を選びたくなりますが、ママがこれから10キロ太る予定があるならともかく(ないですよね)、小さい方を選んでおけば危険を回避できます。

ということは、これは体格の違うパパとは共有できないということです。
パウチは比較的安価なので、ひとりに1本としましょう。

パウチの安全な使い方

新生児や首のすわらない赤ちゃんを抱っこする時にも、やはり縦方向に抱っこします。ただしパウチは密着することはできませんので、赤ちゃんは多少リクライニングします。あまりにも埋まってしまうようならば、底にタオルを敷くなどしてパウチの底上げをしましょう。
使い方の詳細は購入した販売店のものを参考にして下さい。
欧米では新生児は揺りかご抱きや横抱きをすることは禁じられていますので、パウチでは寄り添い抱きをするのですが、このときに赤ちゃんの顎が引きすぎないように注意しましょう。身体全体がCの字になりすぎるのは口が衣服でふさがったり、気管支が曲がりすぎるので良いことではありません。

いかがですか。
パウチはサイズがあっていれば、首がすわったあとには使いやすくコンパクトで便利な抱っこ紐と言えます。2011年からは欧米で横抱きや揺りかご抱きが禁止されたことで、その時期はかなりのスキルがないと使いづらくなりました。
赤ちゃんの月齢とママの希望を考慮して選んで下さいね。


この記事の執筆者

園田正世(そのだまさよ)
北極しろくま堂有限会社 取締役

北極しろくま堂有限会社 取締役 園田正世(そのだまさよ)

2000年〜北極しろくま堂有限会社 取締役
2010年〜非営利活動法人だっことおんぶの研究所 理事長
2013年〜本格的にベビーウェアリング(抱っこやおんぶ)の研究を続けている。
東京大学大学院学際情報学府博士前期課程修了
同大学院博士後期課程在学中

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