新生児でもおんぶできますか?→抱っこにしましょう


昭和の暮らし

だっこやおんぶに関する最大のイベントはアメリカやヨーロッパで開催されている『BabyWearing Conference』です。アメリカとイギリスでは2年に1回、オーストラリアでも開催されています。
このカンファレンスには自国及び周辺国からもベビーウェアリングのインストラクターたちがやってきます。技術を教え合ったり、勉強したりします。その布の魔術師のようなインストラクターたちでさえも、新生児など首がすわらない赤ちゃんは「おんぶできない」と言います。

世界共通で認識されているのは、頸椎の大切さと揺さぶられっ子症候群の回避です。
おんぶするということは、どうしてもママは子どもの様子がよく見えなくなります。赤ちゃん自身が自分の頭をコントロールできない間はおんぶするべきではありません。

新生児の間は抱っこしましょう

新生児ちゃんは抱っこをしましょう。ただその抱っこも横抱きではなくて良いのです。縦方向に抱っこすれば、ぴったり抱ける抱っこ紐を使用できます。
横抱き用の抱っこ紐がありますが、同じ赤ちゃんを同じママが抱っこしても負担感がかわります。これは重心の位置が変化するからなのです。

重い荷物は体にくっつけていた方が楽です。横抱き用の抱っこ紐ではお盆をささげ持っているような状態になりますが、これではママの体(特に肩や背中)が前方向にひっぱられるので同じ体重でも重く感じます。
ぴったりくっついて使用できる縦抱っこの抱っこ紐なら重心がひとつになるので、比較的負担を感じないで長時間抱っこできますよ。
スリングで新生児を抱っこしているママなどは、そのままソファで一緒に寝ちゃったりして睡眠時間を確保しているというお話しも聞きます。

首がすわったらおんぶもらくちん

昔の日本での子育てはおんぶなしではやっていけないものでした。それほど皆がおんぶしていて、スタンダードな光景でした。
おんぶすると赤ちゃんがママのやっていることを見て飽きないとか、ママがやっていることを見るので躾や教育になるということの他にもたくさんのメリットがあります。
お腹がぴったりくっついているのでお腹を冷やさない(下痢をさせない)と言われています。またイライラするときは気が上昇していると言われますが、おんぶで重心を落ち着かせると気持ちも落ち着くと考えられています。これをグランディングというそうです。

おんぶすれば家事もさくさくできそうだし両手もあくし、早く首がすわらないかな〜と待ち遠しいママも多いはず。でもね、と筆者は思います。一生の間で抱っこしかできない今の時期もあとから思うととても愛おしい時間です。
たくさん抱っこして、みずみずしい赤ちゃんの体を感じて下さい。気持ちが通じ合っているとおんぶしてママの顔が見えなくても不安なく赤ちゃん自身が楽しく過ごせると思いますよ。


この記事の執筆者

園田正世(そのだまさよ)
北極しろくま堂有限会社 取締役

北極しろくま堂有限会社 取締役 園田正世(そのだまさよ)

2000年〜北極しろくま堂有限会社 取締役
2010年〜非営利活動法人だっことおんぶの研究所 理事長
2013年〜本格的にベビーウェアリング(抱っこやおんぶ)の研究を続けている。
東京大学大学院学際情報学府博士前期課程修了
同大学院博士後期課程在学中

雑誌やテレビでも話題!これまで数十万人のママが愛用!ベビースリング・抱っこひもの専門店