首がすわる前におんぶってできるの?→できません


赤ちゃんのいる生活に慣れて2カ月くらいたつと、食事をちゃんと作りたいとか掃除したい、上の子のお迎えの後にも・・・等とやりたいことがでてきますよね。そういう時にはおんぶが一番便利な気がします。背中にいてくれて更に寝てくれたらなお嬉しい。

でも残念ながら首がすわる前はおんぶができません。
今日はその理由をご説明します。

頭をどう支えるかが問題になる

首がすわっていないということは、まだ赤ちゃん自身が自分の頭部を自分の力で支えることができないわけです。このような状態で生まれてくるのはヒトだけです。ヒトに近いサルはちゃんと首がすわった状態で生まれてきます。動物としての強靱な身体よりも、脳の発達を重要視したのですね。ヒトの頭部はそれだけ重いし人間社会にとって必要なのでしょう。
首がすわることを英語では「ヘッド コントロール」といいます。自分で自分の頭の状態をコントロールできると首がすわった状態になれるということです。

抱っこ紐やおんぶ紐についているヘッドレスト(頭あて)やヘッドサポート(側面含めて支える)は赤ちゃんの頭をholdしているわけではなく、周囲を囲っています。そのためその範囲でグラグラしてしまいます。
赤ちゃんの頭の中はとてもやわらかい状態なので、激しく揺すると脳に悪い影響がでます。参考記事はこちら。抱っこの場合は状況が見えますが、おんぶでは赤ちゃんがどう動いているかどんな状態になっているのかはママはわかりません。
揺さぶられっ子症候群発症の防止と頸椎保護のためにおんぶは禁止されているというわけです。

昔のお母さんたちはどうしていたのか

今のように家電がない時代、食べることに必死だった長い歴史の中でその時期はママはゆっくりできました・・・なんてことはないはず。
昭和初期の生活などを綴った本を読むと、昔の日本は大家族制でたくさんの家族の手があったので、農作業や稼業でママが忙しければおじいちゃんやおばあちゃんが赤ちゃんの世話をしていました。合間合間にママが帰って授乳していたそうです。農繁期の場合は「いずめ」や「いじこ」と呼ばれるカゴに赤ちゃんをぐるぐる巻きにして入れて田んぼのあぜ道においていました。
西洋ではもともと抱っこし続ける、おんぶするという習慣がありませんでした。

ねんねこ半纏

こういうわけで、残念ながら首すわり前はおんぶはできません。
筆者が父から聞いたところでは、商店などを営む家でも祖父母が子守りをすることが多かったそうですが、どうしてもおんぶをしたい明治生まれのおばあちゃんがねんねこ半纏を着ておんぶしていたそうです。
確かに日本の半纏や亀の甲といった上着は、おんぶすると襟元が赤ちゃんの頭部を保護するように寄り添います。それで生後2カ月くらいからおんぶしていたということなのでしょう。今では禁止されていますけどね。


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