失敗しない抱っこ紐の選び方


抱っこ紐「抱っこ紐ジプシー」と言われるくらい、たくさんの抱っこ紐を買うママもいるようです。それほど抱っこ紐って何を選んでいいのかわからなくて迷うのですよね。出産準備品に抱っこ紐がリストアップされているので、用意しとかないと! と思うプレママも多いのかもしれません。
今日はできるだけ失敗しない抱っこ紐の選び方を考えてみましょう〜。

抱いていたいのか、移動できれば良いのか

もともと日本人は赤ちゃんを傍らに寝かせたり、おぶったりして家事や農作業をしながら過ごしていた民族です。ですので長時間でも負担がかかりにくい方法(日本式おんぶ)を編み出してずっと続けてきました。
西洋は赤ちゃんも独立しなければ! という考えのもと、赤ちゃんであっても自分の領域(ベビーベッド・サークル・子ども部屋)を確保してあげて、そこで過ごせるように育ててきたという歴史があります。励ましたり慰めたりするときにhugしますが、ふつうは抱っこし続けたりしませんでした。おんぶはもってのほか、という雰囲気だったのです。

今では欧米でもスキンシップの重要性は認識されていますし、日本ではおんぶが上手にできる人は少なくなりました。でも市販の抱っこ紐は上記の考えをベースに作られていることが多いです。
抱っこ紐を選ぶ時には、自分は長く抱っこを続けたいのか、移動するときに楽であれば良いのかという点を考えても良いかもしれません。負担が少なく抱き続けたいとか、早期に職場復帰するからスキンシップの貯金をしたいという方はベビーウェアリング系のスリングやラップ、へこおびなどがあっていそうです。
移動を中心に考えるなら、腰ベルト付きのものや簡単に装着できるものを選ぶと良いでしょう。これはベビーカーと併用するという意味もありますね。

自分の体にあうかどうかがポイント

そもそも抱っこ紐というものは日本に存在していませんでした。草創期の「抱っこ紐」は海外からの輸入品を真似て作っていたようです。
今、ママたちにとても人気のある抱っこ紐はアメリカのママが考えた腰ベルトタイプなのですが、アメリカ人女性の平均体重は74キロです。ということは、その平均値をベースに製品が作られているということで…。それにアメリカで生まれる赤ちゃんは日本の赤ちゃんに比べてだいたい10%くらい大きく生まれてきます。ただし、アメリカ人でも様々な人種が混在していますので、みなが同じような体格とは限らないわけですけれども。
となると、国内メーカーでも海外ブランドであっても、実際に装着してみて自分の体型にあうかどうか確認するのが一番ですよね。

昨日お目にかかったちょっと小柄なママは腰ベルト付きの国内メーカーの抱っこ紐を使用していました。海外メーカーのものだと赤ちゃん(4.5カ月)の膝が伸びてしまうのですが、国内メーカーのものは本体が少し小さく作られているようで、ちゃんと膝を曲げて脚が自由に動かせる状態で抱っこできていました。
お産の前だとこういう細かいチェックが難しいので、生まれてから実際に赤ちゃんをつれてお試しできると良いですね。

以上をふまえて、抱っこ紐を選ぶ時は「まわりの友達がこれがいい」って言っていたからという基準よりも

  1. 自分がどうしたいかを先に考え
  2. その後に信頼できるプロ(助産師さん・保健師さん・育児支援施設のベテランさん)にアドバイスをもらう

この2点が失敗しない秘訣です。

私の知人は「子どもが苦手」という意識をもったまま妊娠しました。ならば自分の赤ちゃんを避けるのではなく、うんとくっついていようと考えて、あえて抱っこ紐はスリングを選びました。カタチから入っていくことで赤ちゃんとの境がとれていき、望んで二人目も出産しました。
肌をあわせているというのはこういう効果もあるのです。


この記事の執筆者

園田正世(そのだまさよ)
北極しろくま堂有限会社 取締役

北極しろくま堂有限会社 取締役 園田正世(そのだまさよ)

2000年〜北極しろくま堂有限会社 取締役
2010年〜非営利活動法人だっことおんぶの研究所 理事長
2013年〜本格的にベビーウェアリング(抱っこやおんぶ)の研究を続けている。
東京大学大学院学際情報学府博士前期課程修了
同大学院博士後期課程在学中

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