ベビースリングって肩がこる? こらない?
欧米人は肩がこらないと言いますが、ほんとうでしょうか?
ネットで調べてみるとそれは都市伝説のようで、ちゃんと「Stiff Neck」などの表現があるようです。私たちも慣習で肩と言いますが、こっているのは首とその周辺ですよね。
欧米で人気のあるBaby Wrapは布が厚いものがほとんどです。アメリカ人のインストラクターに「なんでこんなに厚い布を使うの?」と聞いたら、「だってその方がクッションになるでしょう。」というご返答が。う〜ん、クッションにはなるけど、肩(首)に負担がかかることとはちょっと違うんだけどな。
ま、いいや。
スリングで肩がこるかどうかについてお話しします。
スリングは背中で支えている
スリングはベビーウェアリング(babywearing)の道具の一つですから、赤ちゃんを身にまとうように使うわけです。持ち運ぶ=ぶら下げるとは意味が違います。よってぴったりとくっついた赤ちゃんを布で一緒に体に巻き付けるようにします。
そのためスリングを正しく使った時には肩で体重を支えるのではなく、肩+背中(背筋)全体で体重を支えています。ですから、初めてスリングをちゃんと装着したママの半数以上は「かる〜〜〜〜い!」と言って驚きます。おでこにキスができるくらい高めに抱いて、しかも身体全体で支えるので、重心もぶれません。ですから肩だけに負担がかかるようなことがないのです。
登山経験者ならわかると思いますが、何十キロもある重い荷物を担いで山道を登るために重いものは荷物の上の方にセッティングします。そうすると自分の重心の中に重さが入ってくるので、ぶら下げるよりも楽に移動できます。
スリングをはじめ、ベビーウェアリングの道具はすべてこのような原理で楽に抱き続けられるようになっています。先人の知恵を今に生かしているということですね。
肩がこるなら正しく使えていないかも
スリングの抱っこは赤ちゃんのおでこや頭頂部にキスができるくらいの高さを維持できている、かつ手を離しても不安定さを感じないというのが正しく使用できているかのチェックポイントになります(他にもありますが)。
反対に肩だけに負担がかかるとか、首を伸ばしても赤ちゃんの頭頂部にキスできない、怖くて手を離せないと感じるなら、正しく装着できていないということになります。
つ・ま・り。
スリングを使用したときに、激しく肩がこるということは通常はありません。高さもOKで両手を離しても不安定さがないけど肩が痛いという場合は考えられることがふたつあります。
- 肩パッド(クッションが入っている・いないに関係なく)が首に寄っている→肩にのるように少し下げる
- 下のレール(布の端)がきつすぎる→リング部分で調整して緩める
この2点をチェックしてみてください。
ほんのちょっとしたことですが、負担感がかわりますのでチェック&トライしてみてくださいね。
おわかりにならないことがあれば、北極しろくま堂カスタマーセンター(電話054-653-4700平日17時まで)にお気軽にお問い合わせ下さいませ。