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vol.22 テールまわりをもっとくわしくおさらいしよう

vol.22 テールまわりをもっとくわしくおさらいしよう
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テールまわりをもっとくわしくおさらいしよう

「テールがうまく引けません」「なんとなくスムーズにいきません」など、皆さんからお悩みが寄せられています。
3つのポイントにしぼって、テールまわりをもっとくわしくおさらいしていきましょう。

はじめに

テールを引っ張ったりゆるめたり…うまくやろうとすればするほど分からなくなる時がありますよね。
実はテールを引きやすくするためには、「装着前の下準備がとても大切」なのです。

スリングを手にしてから、最終的にテールをスムーズに引くまでに大きなポイントが3つあります。

1.テールの通し方
2.テールとレールの関係性
3.ポーチの作り方

この3つをマスターすれば、上手にテールが引けるようになりますよ。
まず今回は、その1「テールの通し方」を説明していきます。

1. テールの通し方

1)
お買い上げいただいた時のテールは、きれいにたたまれた状態です。そのまま装着しても、上手にテールを引くことはできませんから、一度リングからテールを抜いて通し直しをします。

NG
お買い上げいただいたスリングをそのまま斜め掛けにしたところ。
テールがプリーツ状にたたまれ束になっているため、これではうまくテールが引けません。

OK
テール作りをしっかりしてからスリングを斜め掛けしたところ。
生地がリングの輪にそって放射線状の細かいギャザーを作っています。この形を目指して下準備をしていきましょう!

2)
リングからテールを抜き、布を広げたら、テールの左右の端から手でくしゅくしゅとまとめていきます。

3)
くしゅくしゅにまとめたテールをねじらないように2本のリングに通します。

4)
リングを1本たおし、テールを折り返すように2本目のリングに通します。ベルト通しの要領ですね。

ここがポイント!
この時、テールを束ねている方の手とは反対側の指を、リングの中に入れて引き抜いてあげるようにするとねじれにくく、通しやすいですよ。

買ったばかりの生地は、なじんでいなくてまだ張りが残っています。事前に水通しや、手で揉みほぐす等の下ごしらえをしてあげるとより扱いやすくなりますよ。

テールをリングに通すまでは、ねじれてさえいなければ、わりと大雑把な作業でも大丈夫です! 

それよりもこの先、テールが引きやすくなるようにリングまわりの布の重なりをできるだけ少なくして、布の端(みみ)の部分がしっかりとリングの外側に出るように気をつけてくださいね。

5)
アップでご覧ください。一度くしゅくしゅとまとめた布の重なりをなくしたら、布の端(みみの部分)から細かくギャザーを寄せるようにリングに添って放射線状にシワシワさせていくのがコツです。

ここがポイント!
スリングが初めての方や布の扱いが苦手な方には、この写真のような色が場所によって違うものや、レールとポーチに柄の切り替えがあるコンビタイプのものが布の端(みみの部分)がわかりやすく、目安もできてオススメです。

いかがでしたか? テールはプリーツのままではなくギャザー状に。リングまわりは布の重なりをなくして布の端(みみの部分)を必ず外側に出す。というのがポイントですね。
さて次は「テールのどこを引くと、どこが動くのか?」という「テールとレールの関係性」を考えていきます。


2. テールとレールの関係

「テールの通し方」では、まず「テールを引きやすくするためには、装着前の下準備がとても大切」ということをお伝えしました。そしてテールを引きやすくするコツは「テールはプリーツのままではなくギャザー状に」「リングまわりは布の重なりをなくして布の端(みみの部分)を必ず外側に出す」という2点でした。
さて今回は、「テールのどこを引くと、どこが動くのか?」という「テールとレールの関係性」を考えていきたいとおもいます。

テールとレールがうまく連動するために

まずはスリングの構造から見てみます。

スリングを広げてみると、かなり布幅があることがわかります。それに対して、リングは布幅の7分の1から8分の1のサイズしかありません。テールを引くと、この広い布が細いリングの中をいったんすべて通るということになります。
幅の広い布が2本のリングに通るのですから、「おさらいしよう!その1」でもあったように、リングのまわりで布がねじれないように気をつけましょう。途中でねじれてしまうと、このあとに説明する「テールとレールの動き」と違ってきますから、特に注意してくださいね。

次のイラストをごらんください。まず各場所の名称から。

そして、正しくリングを通ったテールはこのような動きをします。

テールとレールの関係と役割

基本抱き、寄り添い抱きの時、それぞれのテールとレールにはこのような役目(や注意点)があります。

  1. 外側のテール(赤①)を引くと内側のレール(赤②)がしまります。
    このレールは、おもに赤ちゃんのひざ裏に当たります。M字に開いた脚が閉じたり、ひざが下がってお尻がずり落ちるのを防ぐ役目をします。
  2. 内側のテール(青①)を引くと外側のレール(青②)がしまります。
    このレールは、おもに赤ちゃんの首(襟足)をささえます。月齢が大きくなると、抱っこされたお子さんの脇を支えて、使用者とぴったりと寄り添うのを助ける役目があります。
  3. テールの中央部(緑色)を引くとポーチの深さが調節できます。
    ポーチが深すぎると赤ちゃんが潜ってしまったり、使用者の肩や腰への負担が大きくなります。なお、テールの中央部を引くときは、1カ所だけではなく何カ所か数回に分けて行ってください。

新しいスリングは生地に張りがあるので、なかなかテールは引きづらいものですね。
テールをどんな感じに引いていますか?
こんな風に力いっぱい握りしめていませんか?

その握りしめたテールを広げてみてください。
いかがですか?
手のひらいっぱいに握りしめたテールは結構な布幅があります。思った以上に布をつかんでいることが多いものです。

実践しましょう

さあ、皆さん。お手持ちのスリングを準備してください。

前回の「おさらいしよう! その1」において、テールをリングに通しましたね。(リングまわりは布の重なりをなくして、布の端(みみの部分)は外側へ出ていますか?)そして今「テールとレール」の動きをつかみましたので実際に装着して(かぶって)みましょう。

まずは、さっそくテールを引いてみてください。

これでは、いくらリングまわりの布をスッキリ準備できていても、テールとレールの関係がわかっていても、引っ張る量が多いと布はリングを通りにくくなります。それもテールの引きづらさにつながっているのです。

実は、テールを引く手は「指2本分くらいでつまむ程度」でOKです。

(実際に赤ちゃんをポーチに入れたときは、赤ちゃんのお尻を少し浮かせてからテールを引いてください)

ここがポイント!

布は少ない量をこまめに引くことが大切です。
ピンポイントで行う方が、しっかりとレールやポーチがしまっていきますよ!
ポーチのどのあたりがしまるのかチェックしてみてくださいね。
何度か試すうちにイラストの矢印のようにテールとレールが連動して動くのがお分かりいただけることでしょう。

スリングはもともと1枚の大きな布ですから、テールを引けばその近くの布もつられてリングへ向かいます。テールをたくさん握って引いてしまうと、リングのまわりに布が集中してしまい固まったようになります。

こうなるとしめたい部分がしまらなくて、動かしたい部分も動かない、ということになってしまいますね。

リングまわりをせっかくきれいな放射線状(おさらいしよう!その1参照)にほぐせたのなら、その流れに逆らわず、しわの方向に向かってテールを引いてあげてください。

スリングに慣れるまでの間は、鏡やパートナーと向かい合って「レールとテールの動き」を客観的に確認しながら練習してみると、スリングの布全体の動きが把握しやすいのでオススメですよ!

テールとレールの動きがおわかりいただけましたか。今回は使用者が身につけている様子をイラスト(図2.3)にしてみましたので、多少立体的にお伝えできたのではないかとおもいます。
そして今回のさらなるポイントは「テールの布はちょっとだけつまめばよい」ということ。そして「“つかむ”のではなく“つまむ”」のが大切だということです。
テールの重要な3カ所のポイント(外側、中央部、内側)が大まかに引けたら、それ以外のポイントも、こまめに引いてあげるとしっくりとした抱っこができるとおもいます。

さて次は、赤ちゃんを入れる「ポーチの作り方」を説明します。
思っていたより大きく作っていたかもしれませんね。どうぞお楽しみに。


3. ポーチの作り方

「テールを引きやすくするためには、下ごしらえが大事」ということから始まった、おさらいシリーズ。いよいよ最終回の今回は「ポーチの作り方」をお伝えします。
今回の最大のポイントは、「ポーチは小さめにつくること」です。ほとんどの方が「えっ?!こんなに小さくていいの?」とおっしゃいますが、それぐらいでOK。写真を見ながらおさらいしてゆきましょう。

[基本抱き・寄り添い抱き]のポーチの作り方

1)
スリングを斜めがけし、リングが鎖骨の高さぐらいにくるように、肩パットの位置を調節します。リングが下がると、女性は乳腺に当たって痛くなることがあったり、ポーチが小さくなりすぎて赤ちゃんを抱っこしにくくなるので気をつけてください。(ただし、ポーチが完成するまでに多少位置が動きますので、ここでは「だいたい鎖骨あたり」というのを目安にしてください。)

2)
つぎに、背中の布のたるみを取ります。
着物を着たときのように背中の布を整えましょう。
背中に手をまわし、背中と布の間に手を入れます。そして背中全体の布を左右にバッと開きます。布を使用者の背中にぴったりとはりつけるようにして、余っている布やレールを前の方にひっぱります。

ここがポイント!

北極しろくま堂のスリングは、背中の布に幅があります。布を広げるように整えるとしよう者の方だけでなく、背中全体と腰の3点で赤ちゃんの重さを分散して受け止め、からだ全体の負担がより軽減されます。

3)
背中のたるみを前に持ってきながらレール(中綿が入っている部分)を内側に折り返して、自分の体に水平になるように沿わせます。
女性はアンダーバスト、男性は胃のあたりを目安にしてください。

ここがポイント!
レールを沿わせるときは、使用者のこぶしひとつ分くらいの隙間は欲しいですが、なるべくぴったりとするようにテールを引いてください。
この内側のレールには、赤ちゃんの(M字に開いた)ひざを引っ掛ける役目があります。レールがゆるいとお尻がずり落ちる原因にもなりますので、使用中もなるべく気を配るようにしてください。

ポーチに腕を入れてみましょう

4)
つぎは腕を入れてポーチを作ります。

ここがポイント!
こぶしはおへその位置の2〜3センチ上に置きましょう。

OK
腕を骨折したときの三角巾のようにいれて、
ポーチの深さを調整します。

NG
ひじまですっぽり入れないように気をつけます。
また、外側のレールを(矢印)しめすぎると間口が狭くなり、赤ちゃんをポーチに入れづらくなります。

5)
テールを引いてポーチのたるみを締めます。
中央部を中心に、数回に分けてこまめに引っ張ってください。

ここがポイント!
テールをピンポイントでこまめに引くことにより、ポーチを均等に小さくでき、隠れたたるみを作らずにすみます。
また、しばらくしてから赤ちゃんがポーチの中で潜ってしまったりするのも防げます。

大切なことは、ポーチを小さめにつくること

6)
ポーチは、なるべく小さく作りましょう。
ただし、入口(外側のレール)が小さいと赤ちゃんをポーチへ抱き入れしにくいので、そこは余裕を持たせても大丈夫です。ポーチは小さく作っておいて広げる方が確実に抱っこできます。大きく作っておいたものを後から調節するのは難しいです。

ようやくポーチができあがりました。さて、いよいよ赤ちゃんを入れて抱っこする説明は、こちらに続きますので、読み進めてくださいね。


「おさらいしよう! リングに通して、ポーチをつくるまで」を3回にわけて行ってきましたが、いかがでしたか? 『やっぱりわからないなー。自信がないなー』とおもわれる方は、ご遠慮なく北極しろくま堂カスタマーセンターにお気軽にお尋ねください。

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EDITORS
Producer  Masayo Sonoda
Creative Director Makiko Tsuda
Writer  Makiko Tsuda, Masahiko Hirano
Copy Writer Makiko Tsuda, Masahiko Hirano
Photograph Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration 823design Hatsumi Tonegawa
Web Design Chiharu Suzuki,Nobue Kawashima (Rewrite)