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育児用品業界では初!

北極しろくま堂が内閣府特命担当大臣表彰奨励賞を受賞!

前回のメルマガで速報をお伝えしましたが、この度北極しろくま堂は、平成20年度バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰において「内閣府特命担当大臣表彰奨励賞」を受賞しました。
この賞は、バリアフリー・ユニバーサルデザイン(※1)に関する優れた取り組みを行っている個人や団体の中で、特に顕著な功績または功労があったと認められるものに贈られる賞です。
北極しろくま堂の受賞までのいきさつや12月3日の表彰式および事例報告会の様子をお伝えします。

首相官邸での表彰式の後、麻生太郎内閣総理大臣と野田聖子内閣府特命担当大臣を囲んで。
2列目左から3人目が店主園田。


※1 バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰とは

この表彰は、高齢者、障害者、妊婦や子ども連れの人を含むすべての人が安全で快適な社会生活を送ることができるよう、ハード、ソフト両面のバリアフリー・ユニバーサルデザインを効果的かつ総合的に推進する観点から、その推進について顕著な功績または功労のあった個人または団体を表彰するもので、平成14年に始まっています。

■バリア‐フリー【barrier-free】
障害者や高齢者をはじめ、全ての人にとって生活に不便な障害(バリア)を取り除こう(フリー)という考え方。段差をなくしたり、手すりをつけるなどの物理的なバリアフリーに加え、最近では社会的、制度的、心理的なバリアも取り除いていこうという考えに発展している。

■ユニバーサル‐デザイン【universal design】
高齢であることや障害の有無などにかかわらず(ユニバーサル)、すべての人が快適に利用できるように製品や建造物、生活空間などをデザインすること。

■バリアフリーとユニバーサルデザインの違い
同じ意味に使われることがありますが、実は違いがあります。簡単に説明すると、バリアフリーは「事後の対策」であるのに対して、ユニバーサルデザインは「事前の対策」です。例えば、駅の階段横に昇降機を付けるのはバリアフリー。そもそも段差を作らないようにスロープなど含めて設計することがユニバーサルデザインです。

<参考文献>
大辞泉、ユニバーサルデザイン・バリアフリーへの問いかけ、ユニバーサルデザインの教科書

「えっ? しろくま堂が!?」

「バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者表彰」いったいどれくらいの方が、この名称と趣意をご存知でしょうか。当初、県から推薦のお話があったときに北極しろくま堂店主の園田は戸惑いました。「うちは福祉や医療関係の事業は行っていないのだけれど…」ユニバーサルデザインやバリアフリーが当社の「だっことおんぶ」に直接つながるとは思えなかったからです。

過去の受賞事例を見ても、段差の解消や表示の工夫など、はっきりとバリアフリーやユニバーサルデザインを実践されているところがほとんどでした。しかし、県の方の丁寧な説明の後に、改めてこれまでの仕事や生み出してきた商品を思い起こしてみました。
「どんな人にも、公平に使いやすく、自由度も高く、使い方も簡単で…」と、それはまさしくユニバーサルデザインの7原則(※2)に当てはまったのです。

「手を挙げてもいいのかな…」私たちの活動を認めてもらえる喜びと同時にこの活動を発信させてもらう良い機会だと、店主は前向きに考え直しました。

※2 ユニバーサルデザインの7原則

  1. 誰にでも公平に利用出来ること
  2. 使う上での自由度が高いこと
  3. 使い方が簡単で直感的にわかること
  4. 必要な情報がすぐに理解できること
  5. 失敗や危険につながらないデザインであること
  6. 無理な姿勢をとらなくても、また弱い力でも楽に使えること
  7. アクセスしやすいスペースと大きさが確保されていること

その後、審査が進み、東京から専門家の先生が視察とヒアリングにいらっしゃったときに、店主はbabywearing(子どもを身にまとうこと)の大切さや、そのお手伝いをする北極しろくま堂の商品ストーリーをお伝えしました。私どもの主張を汲み取ろうとしてくださる姿勢に大変有り難いおもいでしたが、「babywearing」という言葉の理解に苦労されていたことが気になりました。案の定、それを中央の審査会へ持ち帰った時にスリングを始め当社の製品が「これが新しいかたちのバリアフリー&ユニバーサルデザインになりうるか」という部分においては説明が大変だったということでした。ただ、そういう場面を想定した関係者の方が「障害児用おんぶひもの製造を行っている点、各種の障害を持っていても理解できる取扱説明書(DVDやリーフレット)を作っていることなど "理解していただきやすい所" からアプローチしてみましたよ」とおっしゃってくださいました。そして11月下旬に「受賞」の内定が届いたのです。

静岡県の担当者の方より
お祝いのコメントをいただきました。

しゅ、首相官邸に行きました。

東京駅からタクシーに乗って「じゃ、首相官邸に行ってください」とは言えなかったのです。まずは、総理府から指示された別の場所に集合し、しっかりチェックを受けた後、受賞対象者全員がバスに乗り、首相官邸に向かいました。

この表彰式には、希望者が何人も行ける訳ではなく「受賞者1名、同行者1名まで」ということでしたから、店主と自由が丘の店長が臨席することになりました。さらに「写真撮影は禁止」ということでいっさいの写真が撮れなかったのは残念でした。今、北極しろくま堂の手元にあるのは、後日いただいた冒頭の集合写真のみ。しかし、官邸では本当に貴重な体験ばかりでした。(このあたりの様子は、店主の日記自由が丘店のブログに詳しく載っていますので、ぜひお読みください)

午後は場所を「日本学術会議」に移して、事例報告会が行われました。これは受賞者が自分たちの活動を5分以内で説明するというものです。基本的にパソコン機器を使っての事例発表が多かったのですが、我らが北極しろくま堂は、「babywearing紙芝居」と「兵児帯を実際に付けてみる」という超アナログ大作戦。しかし、この報告スタイルが大変好評で、会場の注目を一番集めていました。「こういった新しいかたちのバリアフリー&ユニバーサルデザインもありますよ」ということが、十分伝わったのではないかと感じました。

この場での紙芝居は斬新。参観者が前のめりに
なっていました

店主の説明と同時にさささっと兵児帯を
装着する自由が丘店長

最後に北極しろくま堂より皆さまへのお礼と今後の抱負をお伝えします。

北極しろくま堂 店主・園田正世

 今回、実は受賞できると思っていませんでした。自分たちが審査対象になりたいというよりも、内閣府のいうユニバーサルデザインやバリアフリーというものはどんなものなのかを知ってみたいという気持ちが強く、中央から来社される審査員の先生にいろいろと尋ねてみようと考えていました。
 ユニバーサルデザインー当社の表面的な該当部分としては、講習会開催やリーフレット、DVDの提供事例ぐらいしか持ち合わせていません。そこを掘り下げていっても受賞は難しかったでしょう。

 以前から当社では「babywearingを通じて心を育てよう」ということを提案してきました。心が通じた子育てをすることによって、思いやりのある子どもが育つということを、商品を媒介として肌身に感じてもらえれば、これ以上の幸せはないと考えております。

 審査員の先生にはbabywearingの重要性を強く訴えました。「心のユニバーサルデザインが大切」といっても、その心が豊かでなければ思いやりのある行動にはつながらないと。
 私たちのコンセプトは「便利」ではなく、「人間らしく育てる」ことにあるということをお伝えしました。
 育児グッズというカテゴリーの中でも私たちは、あえて「赤ちゃんを抱いたり、おんぶして歩く」というスタイルを一貫して提案してまいりました。昨今の見た目にきれいなもの、珍しい海外のおしゃぶり、ひと手間省ける便利商品などの育児用品とは対極にあるものです。
 一見不便で大変そうに見える子育てが、実は十数年先に実を結び、心豊かな市民を育てていく、ということを汲み取ってもらえたことはほんとうに嬉しい限りです。
 今あるバリアを取り除いていくとともに、心豊かな子どもを育てることが重要だと考えて下さったみなさまに感謝いたします。
 ありがとうございました。

 まさか当社がバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進功労者内閣特命大臣表彰奨励賞をいただけるとは思ってもいませんでした。ありがとうございました。

 私達にできることは、お客様に商品をお試しいただきながらご要望をお伺いし、その方に合ったbabywearingをするための道具を提案させていただくこと、商品の正しい使い方をきちんとお伝えすることです。このことを通じまして、ママやパパが赤ちゃんとのふれあいの素晴しさを感じるきっかけ作りのお手伝いができればと思います。

 今後は「バリアフリー」という言葉がなくなるくらい、自然に、誰もが暮らしやすい環境になっていったら良いですね。
 これからもお客様の声に耳を傾けながら学び、成長をしてゆけるよう、がんばりたいと思っております。

自由が丘店 店長 柏倉美奈子

 店主は、以前より「原始時代から続いてきた人間の育児行動は授乳とbabywearingだけだと思います」「母乳は体を育て、 babywearingは心を育てます」「いくら科学が発達しても、心や思いやりを成長させることは機械にはできません。それを育てるのが babywearing=アタッチメント育児なのです」と様々な場所で申し上げてきました。

 店主のこの理念が、スタッフや関係先の方々に自然に浸透してゆきました。それはスリングだけでなく、他の商品作りにも反映されています。授乳服やタートリーノ、親子下駄などがそれです。「お母さんだから、この色に」「子どもだから、この程度で」という考え方は、念頭からありませんでした。しかしそれらはユニバーサルデザインを強く意識して作りはじめたのではなく、ユニバーサルな感覚をすでに店主が持っていた、ということに尽きるとおもいます。

 手前味噌ではありますが、店主のような心を持った人が、この世の中に増えてゆけば、それ自体がユニバーサル社会の実現に近づくのだと私どもは信じています。これからも店主の決意と同じく、私たちも「まじめに、頑張ります」。ありがとうございました。

北極しろくま堂スタッフ一同


カスタマーセンター

北極しろくま堂有限会社

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月〜金曜日 9:00-17:00 (祝日除く)
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だっことおんぶの専門店
北極しろくま堂有限会社・静岡市葵区宮ヶ崎町91
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