トップページメールマガジン特集/カテゴリー別 ≫ 対談「終わりなき!?しあわせいっぱいの『ドレイ生活』」第二部

漫画家 大久保ヒロミ先生 ×
      北極しろくま堂店主 園田正世 ×
            北極しろくま堂営業マン

終わりなき!? しあわせいっぱいの『ドレイ生活』

第二部

『あかちゃんのドレイ。』というまさに育児中のお母さんにぴったりのフレーズの誕生秘話や、上の子下の子の育児の違い、現代の子育て事情にまで話がふくらんだ第一部。第二部では冒頭から夫へのダメだし話に花が咲きます。第一部では陰をひそめていた北極しろくま堂営業マンが母二人のパワーにおされながらも、切ないお父さんの気持ちを語ります。

「あかちゃんのドレイ。」

ヒヨコ王国――女王が統治する、生まれたばかりの王国。国民はママとパパ。時折、隣国からジジババが貢ぎ物を持って訪れる。最近、女王の妹が誕生。ドレイ生活に拍車がかかっている。

子育て中のお母さんなら「私の日常が描かれている」と共感できること間違いなしのHAPPY被害妄想系育児エッセイコミックです。講談社Kiss(毎月10日・25日発売)にて好評連載中。

つめが甘い夫たち

園田

仕事と育児の両立には夫の協力が必要とよく言われますが、赤ちゃんが産まれてから旦那さんに対する感情などで変わったことはありますか?

大久保

さきほど話にでてきた物音を少しもたてられない無音生活の時期に、夫は平気で扉をバタンとしめたり、普通の声でしゃべったり。こっちは歩く時も忍び足になっているというのに。夫の無神経さにとてもストレスを感じていました。

北極しろくま堂営業マン

僕も玄関の鍵を開けるだけで怒られました。自分ではそんなに大きな音をたてているつもりはないのに

大久保

そうなんですよ。うちの場合も夫は普段よりずっと静かにしてるつもりなんですよ。けれど、私からするとなんて大きな音をたてるんだと。

園田

甘いんですよね。つめが甘い

大久保

そうそう、甘いんです。そういうことがあると夫が敵に見えてくるんです。夫にしてみたら、何をやっても怒られ 、妻からの殺気を常に感じていて。とてもかわいい赤ちゃんのいる穏やかな暮らしではなかったでしょうね。

北極しろくま堂営業マン

たぶんうちの嫁さんも「そうそう」って言ってますよ。今日帰るときはフル装備で帰らないと
その一触即発の状態はいつまでつづきましたか。

大久保

8ヶ月くらいのときに、わいわいしゃべっていてふと赤ちゃんを見ると「あ、ふつうに寝てる」と気がついてからですね。そこからは夫婦でも普通にしゃべれるようになって。夫婦の危機を脱しました

園田

そうなんですよね。赤ちゃんって実は意外と平気なんですよね。一人目のときは全然分からないんですが。私は夫に対する感情が変わったのは、24時間ずっと赤ちゃんしか見ていない時期に、ふと赤ちゃんの横に寝ている夫の顔を見た瞬間ですね。「でかっ!」って。

大久保

あー、それすごくわかります。物理的な大きさというのもあるんですが、予期していなかったそういうことがあると、夫への見方が大きく変わってしまうんです。

北極しろくま堂営業マン

比べてしまうと全てにおいて、かわいらしさは負けてしまいますもんね。しょうがないですね。そのうえ大きな音をたててしまうし。それで赤ちゃんが起きてしまっても寝かしつけはお父さんではできないし。うちの嫁さんは自分のコピーロボットがほしいと言っていました。

大久保

ええ。夫でもお手伝いさんでもなく、自分と全く同じコピーロボットでなければ駄目なんですよね。

園田

コピーロボットだと寝かしつける声とか、においも自分と全く同じで。あやしかたなども自分と一緒だから、ストレスを感じず安心して他のことをしていられるし。そんなふうに自分でないと駄目だと思ってしまっていますよね、一人目は特に。

子どもには勝てない

園田

お子さんにしてもらったことや態度で、この瞬間があったから今までやってこれたということはありますか。

大久保

そうですね。結局一番最後には絶対お母さんを選んでくれるところですね。お父さんのほうが精一杯身体を使って公園などで遊んでくれるんですが、夜はやっぱりお母さんと寝る〜という風に、一日の終わりにそうやって言われるとうれしいですよね。

北極しろくま堂営業マン

僕はおそらく世間のお父さんの中では積極的にだっこしたり、オムツ替えしたりしているほうだと思うんですが、僕がだっこしてる時は娘は抱かれているという感じなんです。ところがお母さんに抱っこされているときは自分から抱きついてるという感じで。それに昨日気づきました。お母さんのほうにはすごい積極的にいってるんですよね、手のまわし方とか顔を胸につける具合とかが。

大久保

お腹にずっといたから部品みたいな感じなんですかね。

北極しろくま堂営業マン

一心同体なんですよね。そのときに越えられない壁を感じました。お母さんって絶対なんだなと。寝返りをうつのも嫁さんのほうに寝返りするのを最初に覚えて、僕のほうへはなかなかこなかったんです。最近やっと僕側への寝返りを覚えたんですけど、嫁さんのほうには寝返って、寝返ってどんどん近づいていくんです。けれど、僕のほうにくるときはちょっと寝返って、また元に戻るんです

園田

ははは。「あ、間違えた、こっちはお母さんじゃなかった」という感じなんだろうね。お母さんはどんなに頭にきても、ちょっとそんなふうに可愛いところを見せられると、まあ許すか、しょうがないな可愛いやつだな、みたいに思っちゃうんですよね。

大久保

怒ったときでも、おかあさんだいすき〜とか言って泣いたりされちゃうと許してしまいますよね。反則技です

園田

反則技やられっぱなしですよ。結局子どもには勝てないです

大久保

ほんとに。子どもと布団に入るとすごく満たされて、今日も一日幸せだったなあって思います。本当は一日の8割がた腹が立ってるんですが、あの瞬間だけで帳消しにされるんですよ。

北極しろくま堂営業マン

おかあさんは子どもにかなわないし、お父さんはお母さんにかなわないということですね。お父さんは誰にかなうんでしょうか

女に産まれて母になってよかった

大久保

私は仕事ををずっとやっていたかったから、男の人のほうが仕事もずっとできていいなと思っていました。ところが出産してみると、女に生まれて良かったかもと思えるようになりました。

園田

産んで育てると人生のチャンネルが増えますよね。今まで目がいかなかったものにも関心がわいたり。

大久保

そうですね。ものの考え方とかももっとガチガチだったんですけど柔軟になってきたような気がします。仕事も出産前よりうまく出来ているし、バランスがよくなったなと感じています。けれど男性でも子どもが産まれることで生活が変わったり、考え方が変わったりするんじゃないですか。

北極しろくま堂営業マン

たしかに前に聞いたことがあるんですが、子どもがいると部下へのものの教え方が変わるとか。そういうのが最近少し分かるようになってきました

園田

子どもが産まれることによって、夫婦の関係は少し変わっても、子育てがお母さんにとってもお父さんにとっても人間的に成長させてくれることは間違いないようですね。

大久保

やっぱり人間を育ててるってことなんでしょうね。お父さんお母さんだけでなく、甥っ子姪っ子を育ててたり、血のつながらない子を育ててたり、そのすべてが『親』で、大変さは同じですよね。しかし子育てほど大変で尊い経験ってないと思います。親になれて本当によかったです。

大久保ヒロミ先生プロフィール

大久保ヒロミ(おおくぼひろみ)

1995年、別冊フレンドよりデビュー。「大久保ヒロミ」は旧姓で本名。
4月14日生まれ、岡山県出身。現在二児の母。
著書に「あかちゃんのドレイ。」「25歳の恋愛偏差値」「マリッジ・ブラック」「KIG彼氏いないガールズ」等がある。
「あかちゃんのドレイ。」は講談社「KISS」にて連載中。コミックは現在1〜5巻が発売中。全国の書店でお求めいただけます。

大久保ヒロミ先生公式ホームページはこちら↓
http://life-cycle.msx3.net/okubon/bind/

大久保先生のブログでも北極しろくま堂のスリングをご紹介いただいています。


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