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漫画家 大久保ヒロミ先生 ×
      北極しろくま堂店主 園田正世 ×
            北極しろくま堂営業マン

終わりなき!? しあわせいっぱいの『ドレイ生活』

第一部

「そうそう、そうなんですよ〜!」「あ〜わかる!」「それ嫁さんも言ってました。」
最近二人目のお子さんを出産された大人気育児コミック「あかちゃんのドレイ。」著者の大久保ヒロミ先生と、毎日3人の子どもにふりまわされる店主園田との、子育てまっ最中の母の心情ぶっちゃけトーク。そこにあいの手をいれるのは、北極しろくま堂営業マン。
子育て中のお母さんなら「それわかる!」とご納得いただけること間違いなしのクロストークが実現しました。

「あかちゃんのドレイ。」

ヒヨコ王国――女王が統治する、生まれたばかりの王国。国民はママとパパ。時折、隣国からジジババが貢ぎ物を持って訪れる。最近、女王の妹が誕生。ドレイ生活に拍車がかかっている。

子育て中のお母さんなら「私の日常が描かれている」と共感できること間違いなしのHAPPY被害妄想系育児エッセイコミックです。講談社Kiss(毎月10日・25日発売)にて好評連載中。

まさにぴったり!『ドレイ生活』

園田

『あかちゃんのドレイ。』本当におもしろくて、何度も読み返しては一人でぷぷっと吹き出しています
『ドレイ』という言葉は子育て中のお母さんの立場に本当にぴったりですよね。いつ思いつかれたんですか。

大久保

初めての出産のあと、病院では看護士さんや助産師さんがなんでもやってくださいますよね。わからなければ何でも教えてくれて。ところが、退院して自宅で子どもと二人っきりになった途端にとにかくどうすればいいか分からない、赤ちゃんという生き物がどういう生態なのか。それを全く想像していなかったので、ずっと横で待機していないと不安になってしまって。その時、私はここでこれからずっと仕えていないといけないんだと。だから、退院後1日目で私は『ドレイ』になったんだと思いました。

北極しろくま堂営業マン

うちの嫁さんもまさしく同じような感じです。(北極しろくま堂営業マンは今年1月に第一子の娘が誕生)ちょっとしたことで気になるようで赤ちゃんから目を離せないんですよ。先生の本のタイトルを見た瞬間に嫁さんが「あぁ〜、わかる」と。そしてそれを聞いた瞬間に、僕は嫁さんの『ドレイ』なんやと気づきました。

園田

お一人目が赤ちゃんのときのことはマンガでもたくさん書かれていますが、やはり相当大変だったんですか?

大久保

『ドレイ』と感じたのは退院後すぐですが、初めの3ヶ月は結構寝てくれる子で、他の子と比べると楽なほうだったんだと思います。マンガにも書きましたが私はつわりがひどくて、その分産後お休みの期間をくれたのかなと。ところが3ヶ月を過ぎた頃から急に「これまで十分休ませてやっただろう」というかのように夜も全然寝てくれなくなって。ちょっとの物音でふぇーっと泣き出すようになって。歩く時も本当に怖くておそるおそる足音をたてないようにしないといけなくて。ものすごく神経を張りつめる無音生活を強いられました。それが長い間続いたので本当に辛かったです。

二人目はただただ可愛い

園田

では、今回お二人目を出産されて、一人目と違うと感じられた部分はありますか。

大久保

やはり赤ちゃんに対して、一人目と違って楽に接している部分はあります。一人目のときは産むまでもすごい覚悟が必要で、実はマンガの仕事も一人目を出産したら完全に辞めるつもりだったんです。ちゃんと育児に専念して、手をかけてやらないとだめなんだろうなと考えていました。赤ちゃんというものを知らなさすぎて必要以上に色々心配しすぎたんですよね。ところが二人目は経験があるので、ただただ可愛いばかりです。

園田

わかります。私も二人目三人目は無条件に可愛いと感じました。一人目は何時だからこれをして、この月齢ではこんなことができるようになって、と育児書などの情報に振り回されていました。二人目からは余裕をもって赤ちゃんのお世話ができるんですよね。スリングを使い始めたのも二人目が産まれてからだったので、より楽に感じました。

大久保

私、二人目からしろくま堂さんのスリング使ってるんですだから今回の対談のお話はすごいびっくりして。

園田

そうなんですか。ありがとうございます

大久保

一人目の時はスリングという存在を知らなくって。ママ友達に聞くとスリングは良いというからすごく調べました。メーカーがたくさんあって悩んだんですけど、DVDがついていることと、綿があるから使いやすいと聞いたのでしろくま堂さんで買わせていただきました。

園田

ご縁があったんですね。うれしいです。
では、お二人目は余裕で育てていらっしゃるようですね。

『ドレイ』の再生産

大久保

それが4歳半離れたので物理的には楽なんですが、上の子の気持ちを考えるとすごく難しくって分からないんですよ。そのことで今は悩んでいます。産まれる前から、とにかく下の子は放っておいても上の子優先にしなくちゃいけない、と周りにすごく言われていて。だから本当はなんでも一人でできるし、なんでも理解できるのになんで上の子を優先しなくちゃいけないんだ、と心の中では想いながらもとにかくお姉ちゃんを一番に。それに自分の気持ちがついていかなくて。

園田

うちもそうでした。その、気を使っている自分もいやで。逆に下の子は放っておいても素直に育ったりするんですよね。そうすると余計に上の子がかわいそうだったりして。そこでかわいそうだって思う自分も駄目だなあって。

大久保

そうなんですよね。それで普段すごくがんばって上の子に気を使ってるから、ちょっとしたことで上の子にキレてしまったりして。悪循環なんです。赤ちゃんのときは赤ちゃんのときで、一人目だから母親がちょっとしたことでも気にし過ぎて育てて、その影響か神経質な子にしちゃったなあと。

園田

ところが二人目からは赤ちゃんは泣いてても大丈夫って思えますよね。ほったらかしでも生きていると。そのどっしり感が最初からあればいいんですよね。そうしたら神経質な子にならないだろうし。でもそれを一人目を出産したばかりの自分に教えてあげても耳に入ってこないでしょうね。

大久保

たしかにその最中は必死だから。結局自分が通過してこないと見えないものかもしれないですね。過ぎてしまったら「ああ、ほんとだ」とわかるんですけどね。

園田

こうして『ドレイ』の再生産がつづいていくということでしょうね。昔は赤ちゃんは今よりもっと軽い存在だったんじゃないでしょうか。命が軽いということではないけれど、すぐに死んでしまう弱いものだったから。今は生きているのが当然という前提で育てているからこわごわになってしまう。特に日本って大事に丁寧に赤ちゃんをあつかうんですよね。未開の奥地の生活等を研究されている方の本を見ると、赤ちゃんを板に縛り付けて、というのが普通なんですよ。

大久保

そんな風に今日生きるのも大変という環境にいれば、違うのかもしれないですよね。自分たちが幸せな環境にいて食べるものにも困らないですからね。日本にいると他では困らないから結局赤ちゃんだけを気にするという生活になってしまうんですよね。私のように

仕事と子育ての両立

園田

そんな中でマンガの執筆をしてこられたんですよね。すごいです。お家で仕事をされるのは大変なこともたくさんあるでしょうね。夜も仕事されたりするんですよね。

大久保

でも子どもの面倒をちょこちょこ見ながら合間合間でしています。家でやっているので原稿の置き場には気を使います。気を抜くとやぶられたり、食べられたり、上から落書きされたり。こっちも命がけですから常に原稿の隠し場所をさがしながら仕事をしてるんです。

園田

ほんとにマンガに書いてあったようなことがあるんですね。さきほど出産したら辞めるつもりだったと伺いましたが、『あかちゃんのドレイ。』はどういういきさつで書かれることとなったのでしょうか。

大久保

はじめは出版社の担当のほうから入院中暇だろうし、出産エッセイを書きませんかという話があったんです。それでとりあえず産後すぐに書いたら、それが私の知らないところで連載になってしまっていて。はめられました。でも仕事と育児の両立は私にはぜったい無理だと思っていたんですけれど、仕事も出産前よりもうまくいっていたりするんですよね

大久保ヒロミ先生プロフィール

大久保ヒロミ(おおくぼひろみ)

1995年、別冊フレンドよりデビュー。「大久保ヒロミ」は旧姓で本名。
4月14日生まれ、岡山県出身。現在二児の母。
著書に「あかちゃんのドレイ。」「25歳の恋愛偏差値」「マリッジ・ブラック」「KIG彼氏いないガールズ」等がある。
「あかちゃんのドレイ。」は講談社「KISS」にて連載中。コミックは現在1〜5巻が発売中。全国の書店でお求めいただけます。

大久保ヒロミ先生公式ホームページはこちら↓
http://life-cycle.msx3.net/okubon/bind/


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