オムツをしない子育て!?
先日北極しろくま堂が出展した「マザリングフェスタ2009」(於:東京都府中市)。体験コーナーに見つけたお母さんたちの輪。何を行っているのかと覗いてみると・・・
お母さんたちの中心にはこのようなものがありました。
これはホーロー製のおまるで、最近売り切れ続出の育児アイテムということ。さて、このおまるを誰がどのように使用するのでしょう?
先日北極しろくま堂が出展した「マザリングフェスタ2009」(於:東京都府中市)。体験コーナーに見つけたお母さんたちの輪。何を行っているのかと覗いてみると・・・
お母さんたちの中心にはこのようなものがありました。
これはホーロー製のおまるで、最近売り切れ続出の育児アイテムということ。さて、このおまるを誰がどのように使用するのでしょう?
この日お母さんたちの輪では「おむつなし育児お茶会」が行われていました。おむつなし育児に関する情報交換をしながら、赤ちゃんが排泄したそうなそぶりを見せると、このホーローのおまるに座らせます。ここでなんと!3ヶ月〜1歳前の赤ちゃんが次々とおしっこをする現場を目にしました。この「おむつなし育児」とはどんなものなのでしょう?
おむつなし育児お茶会
3ヶ月の赤ちゃん
おむつなし育児はお母さんが思いたった時点からスタートできます。もちろん生まれたばかりの赤ちゃんでも。
おむつを外して、排尿間隔を知ることから始めるお母さんが多いようです。ということは、床に垂れ流し?そうです。排尿間隔が分かってきたら、タイミングを見計らっておまるやトイレに連れていきます。
「おむつなし」とは言いますが、寒い季節はパンツなどをはかせる人も多いようです。
そもそも「おむつなし育児」の目的はトイレトレーニングのためではないのです。結果トイレでできるようになったとしても、お母さんがいかに赤ちゃんを観察し、その気持ちに近づけたかが大切なのです。すなわちプロセスが重要だということです。
しろくま編集部
堀田さん
今回実際におむつなし育児を実践されている堀田さん(1歳と4歳のお子さんをお持ちのお母さん)にどのように実践されているのか、苦労話、おむつなし育児をして得られたものなどを伺いました。
そもそもなぜおむつなし育児に興味をもたれたのですか。
布おむつについてインターネットで調べているときに、トイレで直接させている人のページを見つけました。上の子はもう1歳近かったのでうまくいきませんでしたが、下の子が生まれたら絶対やろうと思っていました。ただ、そのときは、「おむつなし育児」という言葉は知りませんでした。
実際開始されたのは下のお子さんが何ヶ月のときですか。
生後1ヶ月くらいです。ちょうどおむつなし育児の研究チーム(※)が発足するという話を聞きメンバーに加わりました。
始められた当初の様子を聞かせてください。
暖かい日におむつをはずして2日間過ごしてみました。うちの子の場合、「泣いて目が覚めたとき」「授乳中」「授乳直後」「苦しそうに泣くとき」などがおしっこのタイミングだと分かりました。生後2ヶ月頃になると、出そうかなというときに「待っててね」といってお風呂場の洗面器を取りにいき、ささげる(赤ちゃんを後ろから抱えて排泄の体勢にする)とおしっこしてくれることがあり、びっくりしました。
おまるにささげている(後ろから抱えておまるに座らせている)様子
ええ!2ヶ月の赤ちゃんが待てるんですか!すごいですね。その後も成功することは多くなっていきましたか。
おしっこは1日3回くらい成功するようになりました。うんちに関しては1日にする回数が増えたり減ったりでタイミングがつかめないときもありました。
ずっと洗面器を使用されていたんですか。
途中でホーローのおまるを購入しました。安定感があり、ひっくり返ってもあまり中のものがこぼれず、手入れもさっとすすぐだけなので使いやすいです。
寝ている間はおむつを使用するのでしょうか。
夜はおむつにしていました。昼寝はトレーニングパンツを使用しました。トレーニングパンツはおしっこしたことがすぐ分かるので便利でした。
外出の時はどうされていたのでしょうか。
おむつを使用しました。ちょうど5ヶ月のころ夫の実家に飛行機で里帰りしたんですが、途中で様子をみてトイレに連れていって、5時間近い行程で家に着くまでおむつを濡らしませんでした。
とっても順調におむつなし育児を進めていかれたようですが、大変なことはありませんでしたか。
途中6ヶ月頃おまるをいやがる時期がきました。うんちのタイミングなどもずれてきて、トイレ成功回数が急に減ったりしました。
そうすんなりうまくいく訳ではないんですね。
季節の変わり目もタイミングがずれやすいんです。進んでは戻ってがおむつなし育児だとおもいます。
おんぶをするとおしっこしない、という話を聞いたことがありますが堀田さんのお子さんはいかがでしたか。
北極しろくま堂の兵児帯を使用していますが、確かにおんぶの時は出ていなくて、おんぶからおろしたときにおしっこをすることが多いです。
現在1歳ということですが、最近の様子はいかがですか。
実は歩き始めるようになってからイヤイヤが始まり、一日中垂れ流しという日も珍しくないです。「しーしーはトイレでしようね〜」と言って床を拭く毎日です。
成功することが多いときと比べるとストレスなどは感じられますか。
まったく成功しなくなって、1日中垂れ流しが2週間くらい続いたとき、「これは犬以下じゃないか」という気がしてしまったんです。でも、「あんなに表情ゆたかに育っているんだからいいんじゃないか」と人に言われて、目が覚めました。トイレトレーニングが目的ではなかったのに…。今も垂れ流しのほうが多いですが、「適当にやればいいや」と思っているので、それほどストレスは感じなくなりました。また、野外だと気持ちいいのか成功しやすいので、よく庭でさせてたりして楽しんでいます。
堀田さんの育児観がおむつなし育児を始めて変わったということですか。
はい。一人目のときと比べて、なぜ泣いているのか分からないという時がなくなり、何を要求しているのかがなんとなく分かってくるようになりました。大人が朝起きたらトイレに行きますが、赤ちゃんも同じだということがわかり、無力な存在だと思っていた赤ちゃんが大人と同じ立派な存在だと気づきました。
最後におむつなし育児をされてよかったと思われますか。
もちろんです。息子の排泄の度に喜びを味わえるなんて幸せです。おむつなし育児のおかげで、自分の月経のことなどにも興味がわき、いろいろなことを考えるようになりました。おむつなし育児に出会えて本当によかったです。
おんぶしているとおしっこが出にくい!?
日本でも昔はおむつをしないで子育てをしていたそうです。
赤ちゃんのサインをお母さんが察知して、おまるへといざなうおむつなし育児。こんな親子のスキンシップの形もあるんだなあ、と思いました。
※津田塾大学の三砂ちづる先生が中心となって行っているおむつなし育児の研究チーム。今年その研究結果をもとにした本が発行されるそうです。
今回取り上げたおむつなし育児お茶会は毎月開かれています。ご興味をもたれた方は下記にお問い合わせください。
日時:毎月第4水曜、10時半〜14時ごろまで
場所:自然育児友の会事務局(JR国分寺駅から徒歩)
(自然育児友の会HP http://shizen-ikuji.org/)
連絡先:アズマカナコ
(http://kodawariomutu.web.fc2.com/ e-mail:nozo-kana@mail.goo.ne.jp)
*日時や場所など、会場やイベントの関係で変更になる場合がありますので、参加希望の方は事前にご連絡ください。