【SHIROKUMA mail】北極しろくま堂メールマガジン HTML版 vol.55 2010.1.13



もくじ

使い手の声をデザインする
キュット ミー!の困ったを解決♪その1「テールがうまくひけないんです・・。」



北極しろくま堂ではオリジナルスリング「キュット ミー!」が2009年グッドデザイン賞を受賞しました。この度の受賞を記念して、これまでイスを中心とした製品でグッドデザイン賞を数多く受賞されている家具デザイナー村澤一晃さんと北極しろくま堂店主園田の公開対談を開催いたしました。
一見全く違うジャンルの家具づくりと子守帯づくりの意外な共通点や、ユーザーの声を取り入れたデザインの構築に関してまで、非常に興味深い内容となりました。
二人のもの作りとデザインに対する想いや姿勢をじっくりお楽しみください。


平野

村澤さんは家具デザイナーという肩書きでいらっしゃいますが、具体的なお仕事の内容などを教えていただけますか。


村澤

こちらの図録は私の個展のときに作成したものなんですが、私のデザインの手法が、表紙に書かれている「股旅デザイン」なんです。


園田

「股旅デザイン」ってとてもおもしろい名前ですね。旅の本かと思いました。


村澤

よく言われます。私の場合は全国各地の工房や家具メーカーさんとタイアップして作っています。工場に直接足を運びその制作現場で職人さんと相談しながら製品を作り上げていくんです。だからまさしく旅をしているような状態になっていまして。


股旅デザインとは 股旅デザインHPより抜粋)

股旅を辞書で引くと「博徒・芸者などが諸国を股にかけて渡り歩くこと」とあります。
デザイナーの道を歩いていこうとしたとき、親からは「堅気ではない仕事」と言われました。
そして、この仕事を始めて最初に出会ったBC工房のあるじ、鈴木恵三さんは、「デザイナーは芸者だ」と諭してくれました。
以来、デザイナーを名乗って歩いてきた自分の仕事を振り返れば、なるほど股旅という言葉はしっくりときます。
北海道から九州まで、最近では海外にも足を運び、現場で手を動かし、それぞれのメーカーとの関係を育てていくデザインのやり方が自分のものになりつつあります。

股旅デザイナー 村澤一晃


園田

工場でご自身も一緒に作業されることもあるんでしょうか。


村澤

よく誤解されるんですよ。私自身は手先が不器用でのこぎりもまっすぐひけません。現場でやっているのは紙ヤスリをかける程度です。(笑)自分で作れないからこそ現場でデザインを積み上げていきますので、その結果自ら足を運ぶという形になっています。


園田

現場でデザインを積み上げていくというのは、頭の中に完成形がある訳ではないということでしょうか。


村澤

事前にスケッチなどはたくさん用意しています。ただスケッチというものは個人的なイメージのかたまりでしかないので、そのイメージを現場でどう伝えていくかを考えながら書いているようなものです。私の場合は最初の図面と出来上がった製品が大きく違います。もう、最初に自分がどんな図面を書いていたか忘れてしまうくらい変わります。


園田

私もスリングは実は一度も自分の手で作ったことがないんです。


平野

え、そうなんでしたっけ?


園田

ええ。手作りをされる方も多いのですが、私は作る部分はプロに任せています。製品のアイデアなどはたくさん出すのですが。村澤さんがおっしゃっているように現場でつめていくような共同作業の場だからこそ、より質の高いものを作れるというのはありますよね。


村澤

作れないからこそ努力もしますよね。作ろうとする努力ではなく、作っている人が知り得ない情報を手に入れてくるというような努力をしたりしますね。


園田

作ることができないからこそ、反対側からの視点で見ていくことができたりするんですよね。私の場合は赤ちゃんを身にまとう「ベビーウェアリング」というものへの理解をできるかぎり深めようと、色々な本を読んだり、インターネットで情報収集をしたりしますね。


当たり前のことが改めて評価される

平野

村澤さんはこれまで受賞されたグッドデザイン賞もイスが多いようですが、家具の中でもイスをデザインされることが多いのでしょうか。


村澤

そうですね。イスの注文が増えていますね。昔は家具といえば大きなタンスや食器棚だったとは思うのですが。


園田

なにか時代の変化などが背景にあるのでしょうか。


村澤

私は生まれた頃家にイスがなく、子どもの頃は畳にちゃぶ台で育ちました。下町の一軒家から団地に移り住んだとき畳の部屋がなかったので、そこで初めてイスというものを体験しました。その当時イスといえばダイニング何点セットというようにセットで売られていたんですよね。ところが最近はイスが単体で売られています。用途も食事のときに使うだけではなく様々ですよね。また、お客さんの買い方も変わってきた気がします。昔は家具屋さんに行ってセットで見てこれでいっかと、さっと買っていく風だったんです。それが最近は家具を選ぶ方ってすごく時間をかけるんですよ。ゆっくり座って、触って、じっくり見て買っていくお客さんが多いので、買い手もゆっくり家具を選ぶ時代になったのかなあと感じています。


園田

確かに私も小さい頃家にはイスがありませんでした。学校に行って初めて身近になったような気がします。そもそもイスを選ぶなんてことを昔は考えたこともなかったかもしれませんね。


村澤

今までなかったものだから急に売れた訳ではなくて、昔から当たり前にあったものが評価されるようになった。ベビーウェアリングにしてもおんぶする行為は昔からあったんですよね。それが改めて評価されるようになるには、時代の流れや背景があるんでしょうね。


園田

その通りです。日本人は昔から当たり前のようにおんぶをしてきました。ところが今では子育てをしているお母さんどころか、おばあちゃんさえもおんぶの仕方を知らないんです。自分の親やおばあちゃんが教えてくれたはずの子育ての伝承が途絶えてしまっていることに危機感を抱いています。ベビーウェアリングという言葉を持ちだすことで、もう一度日本人の持っている感覚を取り戻すきっかけになればと思っています。


つづきはこちらから








キュットミー!

楊柳 クレープ/チョコトリコ

価格: 12,600円 (税込)

スリング用に特別に織った楊柳(ようりゅう)生地は強度、風合いともに優れています。目をひくキュートなデザインも人気です。

キュットミー!

しじら織り ブラックウォッチ/レイシー

価格: 11,550円 (税込)

定番のブラックウォッチにオフホワイトのレースの組み合わせがかわいい印象です。本体部分のしじら織り生地は冬暖かく、夏涼しく赤ちゃんも快適です。


キュットミー!

しじら織り みどり

価格: 9,450円 (税込)

シックなグリーンが落ち着いた印象のみどり。お父さんがつけてもかっこいい色合いです。濃い色合いは着けている人のお顔をはっきり見せてくれます。

キュットミー!

しじら織り オーガニック/ブラウンコンビ

価格: 13,650円 (税込)

初心者でも分かりやすく使えるのでお勧めのコンビ柄。落ち着いたブラウンとチェックはコーディネートもしやすいです。

















おんぶひも

総柄/コム/モノブラック

価格: 5,250円 (税込)

スッキリまとまった黒が基調のストライプはタートリーノでも人気の柄。おんぶひもを野暮ったく見せない上品なデザインです。

おんぶひも

ビートル(総柄)

価格: 5,250円 (税込)

使いやすいコーデュロイ生地が復活しました。今風のかわいいドット柄でほっこりあったかおんぶしましょう。


おんぶひも

モスグリーン/きゃら(オモテ)

価格: 4,830円 (税込)

おしゃれなモスグリーンにエスニック調の柄をあわせました。アジアンテイストがお好きな方にどうぞ。

おんぶひも

一本ひも ブルー×イエローストライプ

価格: 2,520円 (税込)

阪神・淡路大震災からまもなく15年。おんぶひも、ロープにも使える一本ひもを防災用品の中に一つ入れておきませんか?











新製品情報


タートリーノNEO

コム/モノブラック(フリーサイズ)

価格: 10,500円 (税込)

お待たせしました!ご要望の多かったモノブラックのNEOが完成しました。バックル式のNEOは装着がより簡単です。

タートリーノNEO

コム/マルチピンク(フリーサイズ)

価格: 10,500円 (税込)

元気色のマルチピンクもタートリーノNEOでお目見えしました。マルチブラウン、マルチイエローも取り揃えています。


おんぶひも

ブラック/ふくら菊

価格: 4,830円 (税込)

根強いファンがいるふくら菊が復活しました。シックな黒地に大輪の模様がとても華やかです。

おんぶひも

ブラック/クリザン

価格: 4,830円 (税込)

黒地にとても華やかな和柄を合わせた新商品。格式高い雰囲気で優雅におんぶしてください。


おんぶひも

ブラック/レター

価格: 4,830円 (税込)

シックな黒地に英字プリントがおしゃれなデザイン。少し雑貨屋風な印象のおんぶひもです。

おんぶひも

ブラック/マルケル

価格: 4,830円 (税込)

手書き風の○がかわいいイラスト。和モダン風なデザインは少しアーティスティックです。







次号予告

新春特別企画「使い手の声をデザインする」第2部

今号でお届けした対談の後編。イスづくりとだっこひもづくりの共通項や、新しいイスの構想、デザインという言葉の意味まで「使い手の声をデザインする」ことをさらに掘り下げた内容となっています。お楽しみに。

キュット ミー!の困ったを解決♪
「テールがうまく引けないんです・・。」後編

ちょっとしたことで随分使いやすくなるキュット ミー!。普段何気なく使っていらっしゃる方もぜひ一度読み返していただくと新たな発見があるかもしれません。



編集後記

悩みはみんな同じなんです。

直営店や講習会にお越しになった方が口にするキュット ミー!の悩み。「こんな悩み聞いたことがない!」というものはほとんどないほど、皆さん同じところでつまづいていらっしゃいます。
ほんの少しの工夫で、毎日のスリング生活がとっても快適にすごせるようになる。
スタッフ一同、そのお手伝いができればいいなと思っています。
「何も買わないのに申し訳ない」なんて思わないで、赤ちゃんとスリングを持ってお気軽にお越しください。おむつ替えや授乳だけのご利用もぜひどうぞ。


SHIROKUMA mail editor: MK



EDITORS

Producer  Masayo Sonoda
Creative Director  Mayu Kyoi
Writer  Mayu Kyoi, Masahiko Hirano
Copy Writer  Mayu Kyoi, Masahiko Hirano
Photographer  Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration  823design  Hatsumi Tonegawa
Web Designer  Chiharu Suzuki

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