【SHIROKUMA mail】北極しろくま堂メールマガジン HTML版 vol.7 2008.01.09


「抱く」ということは驚異的で神秘的な力をもっている


園田

先生の肩書きを拝見しますと「整形外科医」となっているのですが、整形外科の先生が、「育児」のこと、「心理」のことをお考えになるきっかけはどういったことだったのでしょうか。


石田

整形外科を訪問される方の中には、時として自殺未遂の方がいらっしゃいます。手首を切ったとか、飛び降りて脊髄を損傷し手足が麻痺したといったケースなどです。命が助かっても、多くの場合精神的な病を抱えて生きていかねばなりません。病気やけがの原因は単純ではなく、心とからだの複合的な原因で起こる場合が多いのです。そもそも医者というのは「何科の医者」なんてありません。医師の免許を取得したら精神科の医者でもあるのです。私は、自分でも患者さんの心も診よう、否、診なくてはならないと思いました。精神を病んでいる患者さんを薬漬けにして、それで治ればよいですが、どうでしょうか。もっと心の癒しを根本的に考え直す必要があると考えています。
それが例えば「抱きしめてあげる」といった行為なのです。


園田

「抱きしめること」に効果があると気付かれたきっかけを教えてください。



石田

ある大学病院にいたときに自殺未遂の方を診ました。命はとりとめたものの、ヒステリー発作をおこすのです。赤ちゃんのようにあらん限りの大声で泣きわめきます。精神科の医者にもどうにもなりません。
そこで女性看護師と一緒に病室へ行き、その人を私がぐっと抱きしめたのです。そうしたらなんと、ぴたっと泣き叫びが止んだのです。ええっと思って。私は驚きました。当然看護師も驚いたようです。
その患者さんはその後だんだん治ってゆきました。恋愛もして、結婚して、子どもをつくって、そのお子さんも立派に育ちました。「抱く」というきっかけが、次の生命までも与えたのです。
その当時はそんなものかと思っていました。でもよく考えて、また自分も経験をつむほど、「抱く」ということは驚異的で神秘的な力をもっていると知るようになりました。
例えば子どもが「痛い、痛い」といって泣く病気がありますね。子どもの心身症で、「成長痛」と言いますが、これは「心身症」による痛みです。子どもは神経質だから心身症になりやすいのです。お母さんが抱きしめることによってその日から治ります。



園田

小学生や中学生、成長した大人を「抱く」というのは誰でもよいのでしょうか。


石田

それは難しい問題ですね。常にお母さんが良いのかというと、そうでもありません。大きくなって既にお母さんのことを嫌ってしまっている場合がありますから。お母さんに抱かれるとぜんそくをおこしたり、痛みが強くなるということが結構あるのです。誰でも良いわけではありません。その場合場合で、誰が抱いたら良いのか、考えなければなりません。


園田

お母さんに抱かれると調子が悪くなるという事があるのですね。その場合は、お母さんがその子を赤ちゃんの頃からちゃんと抱いてこなかったせいなのでしょうか?



石田

そうですが、お母さんのせいだけではありません。お母さんが抱きたくても、世間で「抱きぐせをつけるな」などという言葉がはやりましたから「抱く」ということが罪悪のように思われていたのです。それでちょっと抱くとすぐに降ろしてしまう。そうやって育てられた赤ちゃんはお母さんに馴染む暇も無く、愛情も覚えず、自我も発達しないまま大人になってしまいます。


園田

抱くときもある程度の時間をかけて、ということですね。
また、「心をこめる」ことも大切でしょうか。自分の子どもが泣いてどうしようもないときがあります。他のことをしながら抱っこをしていると絶対に泣き止みません。


石田

それは赤ちゃんがお母さんの心を“読んでいる”のです。赤ちゃんのほうが大人より敏感で賢いんですよ。
私がよく存じ上げている方ですが、上の子が1歳10か月ごろに次の子ができました。上の子がかわいそうだからと、上の子と一生懸命あそびながら母乳をあげていました。そうしたら、たった1か月の赤ちゃんがすねてしまいました。「私の方に心を向けてくれないお母さんなんかしらない」というような感じで、天井の蛍光灯とだけコミュニケーションするようになったのです。
3日ほど観察してからお母さんに忠告しました。赤ちゃんに気持ちを集中してあげながら、よく抱っこしてあげて、と。お母さんがよくわかってくださったので1、2か月で治りました。すごい回復力です。でもそのすねやすい性格は2歳くらいまで続きました。いまはその性格もなくなって、とても明るい子に育ちましたけれども。


【自我とは。「抱かれる子どもはよい子に育つ」p56より】

 …へその緒を切られた赤ちゃんは、そのあと独立した一人の人間として、自分の存在に自信を持って生きていかねばなりません。そのために一番大切なことは、「自分が自分である」という感覚をはっきりとつかんでいることです。そのような感覚をつかんでいる自分であってこそはじめて、現実感を持って、そして、主体性を持って、周囲の人々と生き生きと楽しく自分がかかわり合い、そして、自分の命を守って生きていけるのです。
 赤ちゃんは「母親に抱かれている自分」「母乳を吸って母親と深くかかわり合っている自分」として、自分の存在に対する自信を持ちはじめなくては、そのあとの自分の独立した生命をまっとうしにくくなります。赤ちゃんをきちんと抱いてあげないと、どうしても自分の存在に対する自信の少ないこころに育ってしまいます。このような自分の存在に対する自信のことは、「存在感」と言えばわかっていただけると思うのですが、心理学ではこれを、「自我」とか、「自己同一性」とか、「アイデンティティ」などと言っています。
「安心で快い」子宮をつくるスリング ほか
つづきはこちらから

キュットミー!

しじら織り ベージュ

日本人の肌色に近い色。スリングが顔色になじむのでうるさく感じません。ジーンズなどのカジュアルな洋服にもよくあうため、根強い人気があります。

キュットミー!

しじら織り墨黒/ふくら菊

人気のしじら織りに和柄のデザインをあわせました。リクルート社の「赤すぐ」で先行発売していたデザインです。


キュットミー!

ダンガリーグリーン

横糸は白、縦糸にみどり色を使用したダンガリー。当社の自由が丘店での人気も高く、ジーンズにもよく似合う色合いなので、男女問わずかっこよく着こなして頂けます。

キュットミー!

しじら織り コピス/エルバ

新しいしじら織りです。通常のしじら織りよりもストライプを意識してデザインしました。色合いはすこし渋めな感じです。横糸はさらし色を使っています。ククミスと比べると多少白っぽく爽やかな感じです。男性はもちろんのこと、女性が使ってもかっこいいデザインに仕上がりました。


他にどんな柄があるのか見にいってみる→


タートリーノ

コピス/ペーシュ

おんぶひもで大人気のコピスシリーズをタートリーノにしました。ひも部分はベージュの無地です。赤ちゃんの肌があたる裏側は綿100%の生成り色のパイル地(タオル地)仕上げ。この配色はおんぶひもではナンバー1の人気でした。

タートリーノ

ブルー

この生地はインディゴ染めではありません。男性でも抵抗なくお使いいただけるシンプルなデザインにしました。赤ちゃんの肌があたる裏側は綿100%のベージュ色のパイル地(タオル地)仕上げ。


他にどんな柄があるのか見にいってみる→





応募期間 平成20年1月9日(水)〜1月31日(木)当日必着まで




審査員長 情報プランナー 平野雅彦

ブックアートギャラリーの企画・運営、図書館や博物館の立ち上げ、出版、企業のキャンペーンやキャラクターデザイン、ブランディングなどの企画に参画。講座・講演、各種審査員多数。テレビやラジオのコメンテーター、本の紹介番組などにレギュラー出演。日本新聞協会賞、ACC賞など広告賞多数。静岡大学非常勤講師。


審査員 Four Season フォトグラファー 望月やすこ

21才の時にOLからカメラマンへ転身。フォトスタジオで撮影を学びフリーのカメラマンに。以降、情報誌の取材や赤ちゃん・子供の撮影を中心に活動。北極しろくま堂の撮影も担当している。現在は10ヶ月の子供を持つ一児の母として、スリングをフル活用しながら育児と仕事に追われる日々を送っている。


審査員 823 Design グラフィックデザイナー 利根川初美

本や雑誌、広告などのデザインとイラストレーションの仕事をてがける。北極しろくま堂の印刷物、イラストを制作。小学生二児の母。店主の園田とは子どもをつれて参加した子育てサークルで知り会い、当時売り始めたばかりのスリング5本分のチラシづくりからの付き合い。屋号は05年発売のキュット ミー!823にあやかったもの。
ほか、北極しろくま堂より
店主 園田正世、ベビーウェアリング・コンシェルジュ/自由が丘店 店長 柏倉美奈子
ベビーウェアリング・コンシェルジュ 米野久栄、ベビーウェアリング・コンシェルジュ 小野田薫

応募資格 北極しろくま堂の完全オリジナルスリングキュットミー!、キュットミー!823、キュットミー!リングテール、昔ながらのおんぶひも(背当て・頭あて付き、兵児帯、一本ひも)、タートリーノのいずれかを使って抱っこまたはおんぶされているお子様を写した写真。抱っこまたはおんぶしている大人も一緒に写したものでもかまいません。
応募方法 メールに画像データを添付したうえ、1)ニックネーム、2)お子様の月齢もしくは年齢、3)一言(○○動物園に行ってきました!○○が出来るようになりました!など) 以上を添えてinfo@babywearing.jpまでお送り下さい。画像データは最低640×480以上、携帯であれば出来る限り大きいサイズでお願いします。
※入賞した場合、お送りいただいた画像、ニックネームと月齢もしくは年齢、一言はネット上で公開します。(実名は公開しません)
審査結果
発表
平成20年2月27日(水)発行SHIROKUMA mailにて発表します。
※入賞者のみなさまへはご応募いただいた際のメールアドレスへご連絡いたします。

注意事項
  • 応募は一人一点のみとします。
  • 入賞した作品はメルマガで配信するほか、ホームページのメールマガジンバックナンバー上で公開されます。
  • 被写体の肖像権侵害等は一切責任を負いかねます。万が一肖像権等で第三者と問題が生じた場合は応募者本人の責任によって解決してください。
  • 応募の際に受け取ったメールアドレス等(個人情報)は本コンテストを運営するために必要な範囲で使用させていただきます。
  • Babywearing賞以外の方々は賞品を選ぶことができませんので、ご了承ください。


次号予告

医学博士石田勝正先生 ×
   北極しろくま堂店主園田正世

「抱かれる子どもはよい子に育つ」
第二部   


「世界中のお母さんたちとつながって大きな波をおこしたい。」ー園田
抱っこのよさを、日本だけに限らず世界の人たちに知らせたい。知らせなくてはならない。

北極しろくま堂の安全なスリングリング vol.1

大切な赤ちゃんを包むスリングの布を止めるスリングリング。そこに極めて高い安全性が求められていることは言うまでもありません。北極しろくま堂のオリジナルスリングリングにこめたわたしたちの「こだわり」をご紹介します。お楽しみに。



編集後記

2008年がはじまりました!本年も北極しろくま堂並びにSHIROKUMA mailをどうぞよろしくお願いします。
さて今日ご紹介するのはわれらがアイドル、「かれんちゃん」です。
かれんちゃんは、北極しろくま堂のお店やスリングコンサルティングにいらした方なら一度はお目にかかったのではないかと思います。体重は約3キロ、身長は約50センチの彼女は見た目だけでなくそのサイズも新生児そのもの。本物の赤ちゃんを抱いているかのような感覚です。
この精巧な赤ちゃん人形をつくっているのはアトリエMotherさん。代表の小坂さんはもともと何かをつくるのが大好きで、小学校の養護教諭をしているご友人に頼まれて教育用に1体の赤ちゃん人形をつくったことがきっかけでこうした人形をつくることをビジネスにされたそう。その後口コミで広がり、学校はもちろん病院や助産院でもひっぱりだこなんですって。
あ、かれんちゃんという名前は、店主の子どもたちが北極しろくま堂に届いたこの赤ちゃん人形を見て命名したもので、元からついている名前ではありません。

←見ていると本当にかわいくって、ついついしろくま帽子をかぶせたくなったり…

アトリエMotherのホームページ
http://www.h3.dion.ne.jp/~a.m.o/


SHIROKUMA mail editor: MT


EDITORS

Producer  Masayo Sonoda
Creative Director  Makiko Tsuda
Writer  Makiko Tsuda, Masahiko Hirano
Copy Writer Makiko Tsuda, Masahiko Hirano
Photograph  Yasuko Mochizuki, Yoko Fujimoto, Keiko Kubota
Illustration  823design  Hatsumi Tonegawa
Web Design  Chiharu Suzuki

☆Happy Nurturing☆
HOKKYOKU SHIROKUMADO
http://www.babywearing.jp/



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