【動画あり】海外で人気のベビーラップって? 巻き方・使い方を徹底解説!


ベビーラップ1Baby Wrap(ベビーラップ)って聞いたことがないママも多いと思いますが、ヨーロッパやアメリカでは400以上のブランドがありインストラクターもたくさんいます。
現在、世界で最も高価なwrapは1枚10万円くらいします。こうなるともう芸術の世界ですよね~(^^;)
※この記事では便宜的にBaby Wrap(ベビーラップ)を「ラップ」と表します。

 

 

 

1.Baby Wrap(ベビーラップ)とはなにか

写真はあるカンファレンスでの「ラップの口コミClass」に持ち込まれたラップたち。ひとりの所有がだいたい一山なので、みなさん4~5枚くらい持っています。

1-1.かたちと素材

ベビーラップ2

ラップは幅65cm~75cmくらいで、長さが3.2m~5.5mくらいの長い布です。キモノの帯は4mくらいなのでそれよりも幅が広くて長いものになります。サイズ展開されており、自分の体型と巻きたいかたちにあった長さを選びます。
重さはサイズ6(日本の洋服のサイズで9~11号サイズ程度のママが使用する)で、筆者の手元にあるドイツ製のものは600g弱でした。
欧米の商品の代表的なものはジャガード織りというカーテンのような地模様が浮かび上がる織り方で織られているものが多いです。これは厚みがある=クッションになると考えられているためですが、織り模様の美しさやデザインにも注目が集まるからです。織り模様が美しいものは1枚あたり3万円~くらいで販売されており、それでも売り切れているような人気ぶりです。ちなみに人気のあるラップはオークション市場において中古品でも購入時と同じくらいの価格で売れます。

Summer Wrapというカテゴリーもあり、薄い布でできています。これは主に暑い地域に暮らすママがチョイスするもので涼しさを優先しています。
またショートタイプは使い方が制限されるものの、スリング状にしか使用しない、おんぶにしか使わないなど2枚目、3枚目のラップとして所有するママが多いようです。

素材は綿100%が多いですが、中にはシルク混紡や麻で作られたものもあります。

1-2.用途

もちろん乳幼児の抱っこやおんぶに使うのですが、ハンモックにもできる商品もあります。
つまりは幅広で長い布なので、いろいろなことに使用できるわけです。
新生児から4~5歳くらいまでの子どもでもおんぶできます。布面積が広いので高齢者のおんぶもできるでしょう。

1-3.メリットとデメリット

<メリット>
赤ちゃんがとにかく落ち着くし、ママも楽です。それは重心がひとつになって密着しているから。また、使い方のバリエーションがはんぱなく多いです。国内で売られているストラクチャーキャリー(SSC)の抱っこおんぶ兼用のものでも6weyくらいだと思いますが、そんなもんじゃありません。確認しきれませんが少なくとも15以上のバリエーションがあるでしょう。
つまりひとたび使い方を覚えると、臨機応変に様々に使えるわけです。
また基本的に長時間の抱っこやおんぶに耐えられるように使いますので、ママの身体が疲れません。ちゃんと使えていると肩や腰もほとんどこるようなことはありません。
その他、ハンモックにもブランケット替わりにもなります。

そしてなによりもcool!です。さっと取り出してくるくるっと巻いて気持ちよさそうに抱っこする。欧米のインストラクター達はママに尊敬されていますし、実際にとってもかっこいいのです。

<デメリット>
2つあります。
一つ目は日本の環境とミスマッチしてしまうということです。布の長さがあるとどうしても装着時に布の端が床についてしまいます。私たちは特に土足で歩く外出先で床に赤ちゃんのものがついてしまうと不潔に感じてしまうでしょう。筆者はイギリスやアメリカでラップの講習を受けていますが、むこうは部屋の中でも靴で歩いていますよね。でもそこにラップを敷いて子どもを寝かせたり(!)、巻いている時に床に布が擦れてもまったく気にしていません。
また欧米の製品は厚みがある布を使用していることが多いため、日本の高温多湿な気候には暑すぎます。

二つ目は装着にコツと時間が必要ということです。私たちは赤ちゃんが泣いているときに1秒でも早く泣き止ませようと焦ったりしますが、ラップをちゃんと装着しようとすると慣れているインストラクターでも2分くらいはかかります。(そのかわり赤ちゃんは快適な姿勢になるので、多くの場合は装着すればすぐに落ち着きます)
ラップの使い方をマスターするにも練習期間が必要です。

2.Baby Wrap(ベビーラップ)の使い方

動画でご紹介した方がわかりやすいので、海外のインストラクターの動画をご紹介しましょう。これを見てすぐに真似するのは危険です。動画ではそれぞれのインストラクターが抱き方と体型に合ったサイズのものを使用しています。見ていただくとわかりますが、布の動きや巻いたときの構成がわかっていないと密着できません。(密着しているところに布の良さがあります)さっと巻いているように見えますが、安全性をどこで担保するかを考えながら装着しています。
ラップを使ってみたいママは、まずはリングスリングで布の抱っこに慣れてから挑戦すると良いでしょう。

2-1.まずは新生児ちゃんの抱っこ

基本的な新生児の抱っこです。授乳もできます。このインストラクターが使用しているのがSummer Wrapです。

2-2.首がすわってからのおんぶ

もっとも基本的なおんぶの仕方です。へこおびのような幅が狭い布ではこの巻き方はできないので、ご注意ください。

2-3.上級者は果てしない

筆者や日本のインストラクターのあいだで話題になった動画をご紹介します。世界は広い。
このようにスリングのリング(動画にでてくるのはSling Ring社のものと思われます)を使用してラップを巻くことも多いです。/p>

3.日本におけるBaby Wrap(ベビーラップ)のあり方

3-1.高温多湿の環境と日本人の体型

現在、多くのラップはかなり厚い生地(比較的糸が太いジャガード織り)でできています。
日本の気候は高温多湿です。諸外国でもそのような地域はたくさんありますが、ラップが流行っているところはだいたい湿度が低いところなんですね。あるいはヨーロッパのように夏は過ごしやすく、冬は寒いエリアです。布を何重にも密着して自分と赤ちゃんの身体に巻き付けるので、日本の夏には暑いと思われます。
また、布に厚みがあり長いということは巻き付けるときの布さばきが重いということです。それを苦としない布さばき(力技というよりも、コツです)ができるようにならないといけません。また日本人は欧米人に比べると体型が小柄なので、厚みのある布を巻いていると「着られてる」印象になりがちです。

上記のことから日本人あるいは日本の環境にあったラップを開発することが求められます。北極しろくま堂でも公的機関やテキスタイル・デザイナーに協力を求めながら日本人向けのラップの開発に取り組んでいます。
また国内でもデディモスの日本代理店がありますし、その他欧米の有名メーカーのラップをインターネットを通じて購入することも可能です。

3-2.『布の魔術師』養成します

動画を見ていただくとわかりますが、ラップは装着方法が複雑で気持ちよく抱くまでには練習が必要になります。
NPO法人だっことおんぶの研究所ではこれまでbabywearingに関する座学の他にラップ以外の抱っこひも、おんぶ紐のインストラクター(ベビーウェアリング・コンシェルジュ)を養成してきました。そして今夏にはアメリカから講師を招いてコンシェルジュを対象にラップの集中講座を実施します。日本に初めてBabywearing International公認のインストラクターが誕生します。

サイズ展開や使い方の説明などがあるので、初めてのラップはネット通販よりも【確実なスキルを持ったインストラクター】を通じて購入されることをお勧めします。

おわりに

いかがでしょうか。筆者が初めてBaby Wrapを巻いている姿を実際に見たのは約10年前のベビーウェアリング・カンファレンス(@オレゴン州・ポートランド)でした。抱っこやおんぶの姿はとっても楽そうなのですが、装着が丁寧で時間がかかるな~と思ったことを覚えています。
でもやはり母子のボンディング(絆づくり)のためには、密着した抱っこやおんぶが必要と考えて、インストラクターの養成をしようと思いました。
秋以降には全国のイベントで直接ご紹介できることが増えると思いますので、どうぞお楽しみに!

ほんとに楽だし、かっこいいんですよー、Baby Wrap!